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09月12日-03号

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  1. 佐久市議会 1990-09-12
    09月12日-03号


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    平成 2年  9月 定例会(第3回)     平成2年佐久市議会第3回定例会会議録(第3日目)●議事日程(第3号) 平成2年9月12日(水)午前10時開議     開議宣告日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問---------------------------------------●出席議員(27名)     4番 秋山久衛君     5番 上原脩一君     6番 土屋征男君     7番 高橋偉夫君     8番 木村善市君     9番 武田今朝治君    10番 飯森忠男君    11番 鈴木宮夫君    12番 清水洋太郎君   16番 中嶋長市郎君    17番 上原誠夫君    18番 依田一治君    19番 土屋儀一君    20番 工藤秀一君    21番 高見沢金造君   22番 関口久太君    23番 雫田喜三郎君   24番 工藤乙彦君    27番 市川律子君    28番 碓氷泰弘君    29番 並木精司君    30番 重田悦夫君    31番 秋山 功君    32番 市村安志君    33番 小林茂太君    34番 小林浜治郎君    35番 池田康行君---------------------------------------●欠席議員(1名)    36番 臼田紀子郎---------------------------------------●説明のため出席した者  市長      三浦大助君  助役       角田邦男君  収入役     木内徳雄君  総務部長     臼田雄一君  民生部長    森角芳蔵君  経済部長     中山 全君                 福祉事務  建設部長    柳沢昇一君  所長       土屋 勝君  健康管理  センター           浅間病院  事務局長    池田今朝雄君 事務長      平林 泰君  教育  委員長     新津勘吾君  教育長      大井季夫君                 選管  教育次長    小池八郎君  委員長      磯貝 毅君                 監査事務  監査委員    伴野元二君  局長選管                 書記長      奥原秀雄君  農業委員           農委  会長代理    柳沢次郎君  事務局長     白石美水君  消防部長    須江弘至君  庶務課長     木内 捷君  企画調整  課長      藤本 仁君  財政課長     宮原純男君---------------------------------------●事務局職員出席者  議会事務           議会事務  局長      田村忠重   局次長      市川 源  庶務議事  係長      黒沢俊彦   書記       雫田俊三  書記      依田秀一 △開議 午前10時00分 ○議長(秋山久衛君) おはようございます。 現在までの出席議員は26名でありますので、定足数を超えております。 よって、直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △報告事項 ○議長(秋山久衛君) 臼田紀子郎君、所用のため本日の会議に欠席する旨の届けが出されておりますので、ご承知願います。 また、農業委員会長、荻原徳雄君、病気通院のため本日の会議に会長代理柳沢次郎君が代理出席する旨、届けが出されておりますので、ご承知願います。 佐久市大字原 134番地、依田策治郎さんほか2名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますのでご承知願います。 本日の議事は日程第3号をもって進めます。--------------------------------------- △日程第1 会議録署名議員指名 ○議長(秋山久衛君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において24番工藤乙彦君、27番市川律子君の2名の方を指名いたします。--------------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(秋山久衛君) 日程第2、これより昨日に引き続き市政に対する一般質問を行います。 現在残っている通告者は、小林浜治郎君ほか5名であります。 本日は小林浜治郎君から質問を許します。 34番、小林君。 ◆34番(小林浜治郎君) おはようございます。 一般質問2日目の一番最初ということでありますが、どうぞよろしくお願いいたします。 きょう、私は通告に従いまして、主には今日、三眼とか四極とか言われている佐久市の市街地が抱える諸問題、そのうちとりわけ都市計画との関係について質問をいたしたいと思います。 今、全国各地で大規模小売店舗法、いわゆる大店法の運用基準の緩和を、あるいはやがては廃止という情勢を受けて、大型、中型店の出店表明が相次いでいます。出店調整期間の短縮もあって、全国で来年12月までに新たに1,751 店舗の出店が確実だと言われています。1973年の大店法以来の第一種大型店は、これで 5,998店になるということであります。 従来も、スーパーやコンビニエンスストアの進出などで衰退の傾向の強かった既存商店街は、商店街の見直しや活性化の道を探り、行政も商店街のみずからの努力も求めながら診断や融資、あるいは助成等、支援策を強めてまいったところであります。 しかし、容易に実効ある決め手を見出すことができないまま大型店の増床、出店ラッシュという今日の事態に直面するに至っているわけであります。 佐久市でも、15年間にわたって官民あわせて 200億円とも言われる大きな投資をしてきた中込商店街は、早くから活性化への道を探ってきましたが、今年度は中小企業活性化基金の助成を受けて商店街活性化構想策定の事業を既に開始をしています。同じく岩村田でも商店街整備計画の策定に入っています。 こうしたかつてない、いわば死活をかけた対応を迫られる商店街の危機感、驚異のそもそもの根源は、大店法の規制緩和による増床、出店ラッシュであり、これに連動して郊外店、沿道型のいわゆるロードサイドショップ等が都市計画も自治体もなく、市づくりの方針をも無視して新しい商業集積をつくり出しつつあるというところにあります。 しかも、それが消費人口、購買力増大を伴った自然成長型ではなくて、貿易収支の不均衡是正を理由とするアメリカの構造協議の名による一方的な不当な圧力にあり、この圧力に屈伏し続ける日本政府の弱腰、いわば対米迎合、対米従属の姿勢にあることは明らかであります。過去10年間の倍に当たる430 兆円にも上る今後10年間の公共投資の強要、さらにこれをアメリカがフォローアップ、監視するなどということは、主権国家の予算編成にも重大な制約を加える不当なものであり、これはインフレと地価高騰、国債大増発、早くも土地政策審議会で固定資産税の5倍化というような議論が出ているように、当然大増税という国民犠牲の上に日米大企業間の利害対立を解決しようとするものであるというふうに考えます。 国は、来年度予算の概算要求の中で商店街法を立方化し、低利の融資助成、空き店舗対策、第3セクターによるまちづくり会社の事業などに5年間で1,500 億円を投ずるなど、中小小売業振興策に力を入れると言っていますけれども、これも子細に検討してみますといずれも日米構造協議でレールを敷いた大店法の骨抜き改悪を前提にした対症療法的な活性化対策であり、小売店の転業支援策でしかないわけであります。 また、商店街活性化高度計画策定事業9億 6,000万、この実施計画策定事業に10億円という概算要求もありますが、これは対象は 1,200カ所ということでありますから、1カ所にすれば 160万円にもならない額であります。 かつて百貨店法を改悪し、大店法を立法化した際、中小小売業者の反対運動を中小小売商業振興法を制定して融資や助成策を講ずることで抑え込んだのと全く同じ手法だと言わなくてはなりません。極めて欺瞞的だというふうに私は思います。 何よりも、概算要求で一般会計予算の総額に占める中小企業予算の比率が10年前の 0.5%から来年度は0.27%、これは史上最低の数字でございます。この事実が中小企業対策の貧困さを如実に物語っており、中小企業小売業者等が直面する危機は一層深刻になるという情勢だと思います。 一方、リゾート開発ブーム高速交通時代を見越して大規模な宅地造成、中高層マンションの建設がこの佐久でも目立ってきています。こうした一連の展開が法規制の盲点や弱点、死角を突いて無秩序に行われ、市の土地利用計画、都市計画にとって、また快適な居住環境を求める市民の暮らしにとって大きな障害になりつつあります。このことにある程度絞って、本日はお尋ねをしたいわけであります。 まず第1点でありますが、今申し上げてまいりましたように既存商店街に打撃を与えるばかりではなくて、まちづくりの根幹である都市計画、土地利用計画に重大な障害をもたらしつつあるこの宅地開発やすさまじいばかりの店舗展開など、今日の事態をどのように市長は受けとめておられるでしょうか。また、今後どのような展開を予測をされておられるのか、ご見解をまず承りたいと思います。 若干、私なりに今の情勢を申し上げてきたわけでありますので、それらと絡めてご答弁をお願いしたいと思います。 次に、第2点は、中高層マンション、中大型店など、いわば無秩序と言っていい進出などは建築基準法をクリアすれば可能で、その立地などについては法的規制は困難だということを聞きます。市長はこの点どのようにお考えになっておいででありましょうか。そして、もし困難だとするならば、特に都市計画の上で市としての今のような新たな事態に対応するまちづくりの基本的な方針を確立し、進出企業等に強く働きかけて理解、協力を求めていく姿勢が求められているというふうに思いますが、その点いかがお考えでしょうか。 3点目として、宅地開発、中高層建築については、さきに要綱による一定の指導体制ができて、高さ制限等で実効も上がっているということもお聞きしますが、立地などについて都市計画の分野でも上乗せ基準や横出し基準など可能な規制を最大限工夫してつくり出す必要がありはしないかと思います。ご見解をお示しいただきたいと思います。 無秩序な開発、大型店の出店、ロードサイドショップ、あるいは郊外店、新しい商業集積は既存商店街ばかりかその商店街を核とする市街地そのものの活力を削ぎ、変質をさせてしまうと思います。各地での伝統的な祭りさえ消滅の危機にあると言いますが、こうした容易ならない事態であること、このことを地域住民共通の問題として提起をし、まちづくりが単に商店街づくりにとどまらないことを市民に理解を求め、このことが地域ぐるみ、市民参加のまちづくりの出発点になりはしないかと考えますが、あわせてご見解をお示しいただければありがたいと思います。 次に、土地利用計画でありますが、土地利用がうまくいかない最大の理由は地価の高騰であり、土地が常に有力な担保物件であり、投機の対象であり、加えて土地が限られた国民共有の財産だという意識の薄い、外国とは異なった価値観の存在であります。佐久市も既に地価監視区域の指定を受けたばかりですが、この指定の効果等も含めて最近の地価の動向をどのように把握しておられるかお聞きをしたいと思います。 このことについては、昨日も答弁の中で細かくお聞きをいたしましたが、私は実勢価格等、実際に具体的にどういう数字が動いているのか、その辺どの程度把握されているかお聞きをしたいわけであります。 次に、都市計画、土地利用との関連で農振の問題がありますが、現実的には用途地域内の農地がそれなりに利用されないままに地域内の農振解除が進んで、解除されてそこへ店舗が出店をする、都市計画となかなか整合しないわけであります。総合的な土地利用計画について、実際的に自治体は無力だというふうにも言われていますが、すべてが金で動く、動かすことができる、こうした国の政策に最大の問題がありますが、私見に属するとは言っても都市づくりという点で都市計画の骨格に沿って慎重、厳正な対応をするべきだというふうに思いますが、お考えをお聞きしたいところであります。 次に、都市計画における緑地公園の整備についてお尋ねをいたします。 佐久市全体の緑地公園等の整備状況、概要で結構ですがお聞かせをいただきたい。市街地の緑地、オープンスペースは都市の安全性という点も含めてまちの骨格をなすものであり、特に都市公園はまちづくりの根幹とも言える重要な都市施設であります。生木の植栽などで緑地公園と言うにふさわしい充実策を急ぐべきだと思いますが、この点のお考え、計画の状況をお聞かせいただきたいと思います。 今日の商店街をめぐる問題は、好不況といった問題からのものではなくて相当大規模な長期にわたる構造的な、そして政治的背景を持っています。単に商店街だけの活性化などの取り組みでは、市街地全体のまちづくりという方向へはなかなか発展しないというふうに思われます。商店のためだけではなくて、市街地全体が住民にとって安全で便利でふれあいや憩いの場であり、今の言葉で言えば感性をくすぐるようなまちでありたい、そんな観点から緑地や公園、オープンスペースを都市施設として内容の濃いものにする、これはいわば絡め手からの商店街の振興策にもつながるのではないかと考えます。 まちづくりに一般の住民、消費者が参加し、自分たちのまちをつくり自分たちで管理をする、社会教育の公民館活動の分野などでもこうした地域づくりの運動を大胆に提起してもいいのではないかと思うわけであります。自主的な市民の手による公園の管理などは、総合計画にも市民みずからのものとして協力を得るというふうにありますが、これを私は具体化すべきだというふうに思います。まちづくりへの市民参加という点で、具体的にお考えがありましたら、また管理の面で悩んでいることがございましたら、どうぞ率直にお聞かせをいただきたいと思います。 最後に、幾つか身近な例でお尋ねをいたします。 大変苦労して手に入れた野沢の中島公園、すばらしい公園だと私は思います。しかし、その割に生かされていないのではないでしょうか。入口一つにしても、あれだけの立派な公園の入口ととても思えない、まちづくりに貢献できるような健康的な公園として改善策が考えられないのかどうか。中込の成知公園、これも殺風景だとの評価もあり、重要文化財である太鼓楼へのライトアップも含めて、照明など検討してもいいのではないでしょうか。関係者のご努力で基盤整備に並行して桜堤が実現をいたしますが、これをさらに上流に延長していただく、また中込商店街のそれぞれの幾つかの公園、ぜひ生木の植栽や照明で市街地そのもののイメージを上げるというような整備をお考えいただけないか。緑のマスタープランもありますが、既に9年を経過しています。これらも参考にしながら、地区別に街路樹を統一するとか、街路樹が歯抜け状態になった場合に直ちに補植をするなど、あるいは生け垣の奨励策も含めて市街地の緑化公園などの充実策についてお考えをお聞きしたいわけであります。 このごろの新聞によりますと、白馬村が建築家黒川紀章氏に依頼して景観形成プランを作成をいたしました。八王子市でも景観資源を掘り起こして、それを生かすマスタープランを作成をしています。企画調整委員会というが、佐久市には庁内の調整機関としてございますが、その機能が、私の単眼的な見方かもしれませんけれども、調整中心になっていはしないかというふうに思います。総合計画を時代の進展や情勢の変化に沿って一層発展させる。市民はもとより民間のデベロッパーをも納得させるだけのどういう都市をつくるのか、説得力のある高い企画性や創造性が今求められているときではないかというふうに思います。この辺もお答えの中で触れていただければありがたいと思います。 最後に、通告いたしました2項目でありますが、学校給食について若干申し上げたいと思いますが、私は既に何回か申し上げてまいりました。教育的観点に立つならば、自校給食をこそ進めるべきであることを改めて強く申し上げておきます。 昨日、野沢の技術専門校の跡地にというようなご発言がございました。私は実はここに給食センターができるのではないかというような近所の人たちのうわさ話も既に聞いておりますし、昨年あの場所が給食センターになる可能性が強いということも耳にもいたしましたが、しかし、当初からそういう計画がおありだったということで、4万人のあれだけの署名に対して十分おこたえいただけるような対応をしていただけなかったのではないか。初めにセンターありきということが、私はこういうことからも言えるのではないかというふうに思います。あえてこれは通告してございませんので、ご答弁は求めませんが、その点指摘しておきたいと思います。 今回、1点だけ、食器のことについてお尋ねをしたいわけであります。米飯給食の開始に伴って農協の協力で弁当箱を使っているわけですが、いまだに米飯給食の際は弁当箱であります。これを適切な食器にかえるということは考えられておいでかどうか、文部省も子供たちの成長過程に応じて食器についても工夫してやりなさいと、こういう通達を出しているわけですが、これに対してお答えをいただきたい。 また、現在アルマイトの食器を使っているわけですが、この県下近隣での使用状況、どのようになっておりますか、お聞かせをいただきたい。また、この食器を今後全面的にお取りかえをしていくのかどうか、この点もお伺いをしたいというふうに思います。 以上、2点をお伺いいたしましたが、ぜひご答弁をお願いをしたいというふうに思います。 以上で第1回の質問を終わります。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 小林議員のご質問にお答えを申し上げます。 市としてのまちづくりの基本方針について、私からお答え申し上げ、あと細部につきましては関係の部長からご答弁を申し上げます。 大店舗法の規制緩和に伴います大型店の出店、そしてまたリゾート関連等の開発につきましては、佐久市におきましても例外なく従来に比べましてかなり多くなってきている状況でございます。これらも、今後高速交通網の整備が進むにつれましてさらに進出が予想されておるわけでございます。 ご承知のとおり都市計画におきます用途地域は、健全な都市形成を図るために目的の用途に適合するように建築物等の規制を行うと同時に、土地利用の増進を図らなければならない地域でございます。 大型店舗、またはマンションなどの建物は、用途地域内に予定された場合につきましてこれらの規制を受けることは当然でありますけれども、用途地域外に予定された場合につきましては、建築上の規制はかなり緩くなってしまうというのが現状でございます。 さらに、用地取得の容易さも加わりまして、郊外の無指定地域にこういう店舗等が進出されている状況でありますが、都市基盤の整備がおくれている地域につきましては排水問題、あるいは交通処理の問題等、多くの問題が提起されておりますし、さらに規制市街地の商店街に大きな影響を及ぼす結果となるわけでございます。 市としてのまちづくりの方向は、都市計画として示してこれに基づいて今まで主にハード面での整備を進めてまいりましたが、近年になって大型店の出店、あるいはリゾート関連の開発等が急速に進むにつれまして、既成市街地の空洞化が懸念をされておるわけでございます。佐久市の都市計画に示すように、既成市街地を中心に健全なまちづくりを行うためには、都市基盤の整備にあわせて公園、あるいはまたポケットパーク、そして下水道、建築物の景観、こういったものに特に環境面での都市機能を充実いたしまして、人口の流入を図る必要があると考えております。 このために、現在商店街におきましてもさまざまな努力をされまして、活性化の方法を検討されておりますので、今後これらのご意見も参考にしながら都市計画に反映していきたいと考えております。 いずれにいたしましても、これからの魅力あるまちづくりを推進するためには、官民一体となりましてハード面、またソフト面から進めていく必要があろうかと思いますが、ひとつよろしくお願いを申し上げます。あと細かくはまた担当部長の方からご答弁を申し上げます。 そして、第2点の大きな2点目の学校給食問題でございますが、ただいま答弁はいらないということを申されましたが、誤解があると困りますので一言ご答弁を申し上げておきたいと思います。 技専の土地を南部給食センターの予定地として考え出したのはつい最近のことでございまして、この前の議会のときにはまだそういう話題はございませんので、ここで申し上げておきたいと思います。 また、日本共産党のいろんなビラの中に、先ほどお言葉ございましたように4万人の署名というお言葉がございましたが、中を見ますとかなり佐久市外の方も多くおりますし、また0歳、1歳、2歳、こういう赤ちゃん、あるいは幼児まで中に含まれておりますので、その辺も含めてご答弁をさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(秋山久衛君) 助役、角田君。 ◎助役(角田邦男君) 小林議員のご質問の中にございました企画調整委員会の機能という点について、お答えを申し上げたいと思います。 まず、私ども事務処理の基本的な原則が大きく分けて2つございます。1つは、主権者であるところの住民福祉の増進に努める、と同時に経費の効率化を図りなさいと、これが大きな大前提でございまして、もう1点は組織の運営の合理化、と同時に昨日も清水議員から質問がございましたように規模の適正化に努めなさいと、こういう原則がございます。 そういう中で、事務の執行管理に当たってはみずからの判断と責任において誠実に執行する義務があるんだと、こういうことでそれぞれの部門で縦割りに行政を進めておるわけでございますけれども、各部門とも非常に大きな課題やら、あるいは問題を抱えておりますので、常に横の連絡を密にしていかなければならない、そういう連絡をとらないと間違いのもとになると、こういうことから企画調整委員会というような機能で内部の調整を図りたいということでこの組織ができておるわけでございまして、私が委員長で各部長が委員ということで構成をしております。その内容といたしましては、そのときどきの重要な案件につきまして調査とか、あるいは方向づけをして内部の意思決定をしていきたい、こういうことでございます。 その委員会の下部組織といたしましては、各課長を中心とした企画調整委員会とか、あるいは土地幹事会というようなことで委員会構成をいたしまして、あらかじめ調査とか、あるいは研究をさせておると、これが実態でございます。 いずれにいたしましても、ただいまご質問にもございましたように大変な大きな変革期を迎えておりますので、間違いのないまちづくりに向けて組織を挙げて対応してまいりたいと、このように思いますのでよろしくお願い申し上げます。 ○議長(秋山久衛君) 教育長、大井君。 ◎教育長(大井季夫君) 学校給食にかかわる点の1点目、米飯給食に弁当箱を使用しているが、食器に取りかえる考えはあるかと、こういうご質問、それから現在使用しているアルマイト食器を他の食器に変更する計画はあるかというお話、アルマイトの県下の状況と、こういうことでございますが、初めに弁当箱の件でございますが、弁当箱は、ご承知のとおり学校での米飯給食がこの弁当箱の使用によって始まったのは昭和54年度からでございます。すべての小中学校で実施しておりますが、ご飯を盛る食器として弁当箱を家から持参して使用しているわけでございます。 この弁当箱は、米飯給食を開始したときから米の消費拡大を推進するということで価格の2分の1を農協で負担をしていただき、残りを市で負担して児童生徒に寄付しておるものでございます。 弁当箱を使用する利点といたしまして、まず第一に残ったご飯を家へ持ち帰ることができ、また弁当箱を通して学校での給食と家庭とのコミュニケーションが図られるということを大事にしておるわけでございます。さらに、2点目としましては、食べ物を無駄にしない、また使った弁当箱を家に持ち帰り自分で洗い、物の大切さを小さいころから身につけさせるということも配慮して、教育の一つとして実施しておるわけでございます。 お話の中にございましたが、弁当箱を家に持ち帰らず学校の机の中に置いてとか、また忘れて学校へ持ってこない者がおるというようなことも実際に調べてみましたが、小学校ではほとんどございません。中学の一部の子供が週3日の中でたまにそういうことがあるというようなことを各学校から報告を受けております。これは学校と家庭での指導で解決できるものであり、より指導の徹底を図ってまいりたいと思うわけでございます。 以上の点からも、弁当箱の使用につきましては教育の一環として今後も使用してまいる予定でおります。 次に、現在学校で使用しているアルマイト食器を他の食器に変更する計画があるかとのご質問でございますが、現在使用しているアルマイト食器を今後も使用してまいる予定でおります。 なお、古い食器につきましては、年々順次更新をしてまいっておりますことをご理解をいただきたいと思います。 県内の状況につきましては、教育次長の方から答弁をさせていただきます。 以上です。 ○議長(秋山久衛君) 総務部長、臼田君。 ◎総務部長(臼田雄一君) それでは、私の方から地価の関係につきましてお答えを申し上げます。 ご質問の内容は、最近の地価の動向等、また監視区域が指定されました後のその効果というようなことのご質問だと思います。 ご承知のとおり、佐久市の地価につきましては平成元年度の初頭まではかなり安定した地価であったわけでございます。数字的には後ほど細かく申し上げますけれども、ほぼ1%台から3%台というふうな安定した地価であったわけでございます。ところが、元年度の後半から本年にかけまして、地価の高騰が始まったというふうなことでございまして、先ほどお話しございましたように本年の4月5日に国土利用計画法に基づきます地価の監視区域に指定されたわけでございます。今日まで5カ月を経過しているわけでございますが、その中で国の標準値というものが市内にございますし、また県の基準値というものが設定されております。 それらの場所の価格について申し上げますと、国の標準値につきましては1月1日現在の地価を4月1日に公表するというふうな形になっておりますけれども、宅地については平均 6.4%という結果だったわけでございます。また、商業地については17.7%というふうなことになっております。これは、岩村田にその標準値があるというふうなことで、かなり上がっているということでございます。 それから、県の基準値につきましては、7月1日の地価を10月1日に公表するというふうなことになっておりますので、現在のところまだ公表はされておりません。しかし、県の方で調査をしている内容をお聞きしますと、かなり上がるのではないかというふうな見通しのようでございます。しかし、市内全体が上がるということではなくて、市内におきまして地区別にかなりばらつきが見られるというふうなことでございます。 地域別に申し上げてみますと、岩村田地域がご承知のとおり高速自動車道との影響ございまして上昇率が比較的高いというふうな見解のようでございます。それから野沢地域につきましては、安定してきているということですし、中込地区につきましては、住宅地に上昇の傾向が見られるというふうな状況になっているわけでございます。 現在のところ、届け出の状況等の中からは上昇率は緩やかだというふうなことだろうと思います。しかし、先ほど市長からも答弁がありましたけれども、これから高速交通網、さらにリゾート開発等が具体化してまいりますと、さらに上昇するような気配が感じられるということでございまして、今後とも監視を強めていかざるを得ないのではないかというふうに考えているところでございます。 そこで、若干数字を申し上げますけれども、62年度の国の標準値の住宅地につきましては平均 1.9%という上昇率だったわけです。それから63年度が2.1%、平成元年度が 2.3%、平成2年度は先ほど申し上げましたように6.4%というふうなことです。 それから、商業地につきましては62年が 1.5%、63年度が 2.3%、平成元年度が 3.7%、平成2年度は先ほど申し上げましたが17.7%というふうなことになっております。 県の標準値につきましては、ほぼ国の標準値と同じような形で1ないし 2.6%というふうな期間における上昇率でした。それから、平成2年度につきましては、先ほど申し上げましたように県の方のまだ基準値につきましては公表されていないということでございますので、よろしくお願いいたします。 それから、この上昇率、また国土利用計画法に基づきます行政指導が行われるわけですが、そこで届け出の件数等につきまして若干申し上げたいと思います。 ご承知のとおり国土利用計画法の中では一般の地域につきましては都市計画区域が 5,000平米以上は届け出をしなさいと、それから都市計画区域以外は1万平米を届け出をしなさいということになっているわけですけれども、監視区域になりまして、それ以後は都市計画区域は 500平方メートル、それから都市計画区域以外は 1,000平方メートルという面積で届け出が必要になってきているわけでございます。 したがって、届け出の件数等につきましては、もとの基準が違いますから比較にはなりませんけれども、若干申し上げたいと思います。 市が平成2年の4月には6件の届け出がございました。うち 5,000平米以上が1件でございます。それから5月には13件あったわけです。うち 5,000平米以上は1件です。これはちょうど監視区域に切りかえのときでございますので、そんなことで申し上げたわけです。6月には19件でございます。7月が35件、8月が14件、9月は9月の6日現在で2件ということで、監視区域が敷かれてから89件の届け出があったわけでございます。 その中で、当然利用目的、それから地価と申しますか、取引の価格につきまして県の方でいろいろ審査が行われるわけですけれども、その審査の結果、地価が適正でないというふうなことで行政指導を受けた件数が30%程度あるということでございます。したがいまして、この30%程度の取引につきましては県の行政指導に基づきまして契約の内容を改定いただいて、再提出なり、また変更の届け出をしていただいているということでございますので、監視区域が敷かれた後はかなりの効果が出てきているというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(秋山久衛君) 経済部長、中山君。 ◎経済部長(中山全君) ご質問ございましたけれども、大型店の規制緩和に伴います既存商店街の振興ということでございますが、議員さんご承知のように当市の商業環境は他市に類を見ないような四眼構造ということで、その育成、活性化につきましても集中的にでき得ないというような現状にございまして、この点大変残念に思うわけでございますけれども、その反面、将来的には、長期展望に立ってみますと、4商店街が連檐するというような可能性も秘めていることになろうかというように思うわけでございます。 いずれにいたしましても、現状では4商店街の自然的、社会的、経済的な立地条件はそれぞれ異なりますので、それぞれの個性を生かしたまちづくりを行い、またそれぞれにそれなりの魅力を持たないと今後地域間競争、または都市間競争から落ちこぼれるというようなことも出てまいるのではないかろうかというように思っておるわけでございます。 こうした観点から、当市におきましては小さな施策ではございますけれども、町並み景観の美化を目的とした街路灯の整備、またモータリゼーション社会での買い物客の利便向上のための駐車場の整備、また全国に先がけて町中における空店舗の解消と店舗の再活性化のための店舗等の改修、改装資金の融資も本年4月から始めておるわけでございます。 このように鋭意努力中でございますけれども、議員さんお尋ねのように日米構造協議によります大規模小売店の規制緩和、既成商店街に対して事実その影響は大きいというように思うわけでございます。そういうようなことの中から、この活性化はいかにあるべきかというようなことで今後議論、検討するというような場をつくるために、まちづくり協議会を設置したいというようなことで今議会に提案をしているような次第でございますので、御了承をいただきたいというように思いますし、またやはり今議会にご提案申し上げておりますけれども、中込、岩村田地区におきまして活性化についての調査、研究を行うべく県の補助施策を取り入れておるわけでございます。 そのほか、国におきましても通産省また建設省等で大型店対策というようなことでまちづくり対策につきまして各種施策を実施するというような模様でございまして、近々説明会も予定されているというような状況でございます。 市といたしましては、これらを検討する中で佐久市に合った施策を取り入れていくというような考え方でおるわけでございますので、ひとつご了承をいただきたいと思います。 次に、農振の関係のご質問でございますけれども、ご承知のように農業振興地域の農用地除外の関係につきましては、いずれにいたしましてもこの中の農用地利用計画については農業振興地域の整備に関する法律、これは第8条第2項第1号の規定に基づきまして今後とも農用地等として利用するべき土地の範囲を定めた計画でございます。 それで、この農用地利用計画に定められました土地、要するに農用地区域内の土地でございますけれども、この定められた用途以外に除外する場合ということにつきましては、やはり農振法第15条の15の規定に基づきまして県知事の許可を受けなければ農業目的以外に利用することができないというような法的な規制があるわけでございます。 そうしたことから、農用地の変更、特に除外の問題でございますけれども、いずれにいたしましても農業振興整備計画は農業を振興するための総合的な基本計画として定められたものでございます。そういうようなことから、まずは農業展開の場としての優良農地の確保と良好な生産環境の維持を基本といたしまして、多用途の土地利用との秩序ある調整が必要ではないかと考えておるわけでございます。 農用地区域内の土地を農用地以外の用途に変更するときにつきましては、この場合、条件といいますか要件がございます。まず第1点といたしましては、農用地区域内の土地を農用地区域から除外する場合には、農用地区域外に代替するべき土地がない者であることというのが第1点でございます。第2点目といたしましては、可能な限り農用地区域の周辺部の土地等で、変更後の農用地区域の利用上の支障が軽微である土地を除外するものであること。3点目といたしまして、変更後の農用地区域の集団性が保たれるものであること。4点目といたしまして、変更後、土地利用の混在が生じないものであること。5点目といたしまして、国の直轄または補助によっての土地改良事業、農用地開発事業とか、または農業構造改善事業等によりまして土地基盤整備事業実施中の区域内の土地及び当該事業が完了した年度の翌年から起算して8年を経過してない区域の土地を農用地区域外から除外するものでないこと、8年未満のものについては除外できないという、こういったような要件をすべて満たしているものでなければならないというようなことでございますので、この点ご理解をいただきたいと思います。 以上、農振法の基本的なことにつきまして申し上げたわけでございますけれども、これから本格的な高速交通時代を目前にしております。そのことによりまして経済的、社会的情勢変化に対応するための都市形成ということの中で、この兼ね合いの中で農業上の土地利用と非農業的土地需要との計画的な調整を図りながら進めていく必要があろうかというように思いますし、基本的には今申し上げましたように優良農地の保全を基本に、長期的視野に立った秩序ある土地の利用計画を検討していく必要があろうかというように考えておりますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。
    ○議長(秋山久衛君) 建設部長、柳沢君。 ◎建設部長(柳沢昇一君) では、私の方から最初にご質問の中高層マンション法的規制の困難性と要綱等の問題からお答えしていきたいと思います。 ご存じのように、この都市計画法につきましては都市計画地域における土地利用、また都市施設、市街地開発事業等に関する計画を目的とした法律でございます。 現在、この高層と申しますが、大型店舗、また高層のマンション等の開発につきまして都市計画による用途地域外の無指定地に建設が予定されたような場合においての規制につきましては、この建築基準法、または都市計画法による開発行為の許可等の規制が主なものでございます。 しかし、これらも開発を抑制するというものではなくて、建築物及びその宅地の造成等の基準を示したものでございます。用途地域外での開発等をこれらの法律以外の条例等で抑制することについては、都市計画法、また建築基準法等の上位法の関係等から、条例化等につきましては県の見解を聞きましても大変難しいというように思われるわけでございます。 こういう中で、ご存じのとおり佐久市におきましても現在佐久市の開発指導要綱なるものを内部で調整してつくりまして、現在この施行をする段階まで至っているわけでございます。今後とも都市計画とこれらの開発との整合につきましては、現状を十分把握しながら検討を続けてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 次に、土地利用の用途地域への誘導策でございますけれども、都市計画における用途地域内への土地利用の増進をという問題につきましては、佐久市の都市計画において最も重要な事項であると考えております。今でもこの土地利用の増進を図るための道路整備計画につきましては要望も多く、地域の関心も強いためにある程度の整備は進めているところでございます。 しかし、近年この店舗や住宅団地等の用途地域外への進出もございまして、用途地域内の土地利用の鈍化が懸念されるところでございます。用途地域内への土地利用の誘導を図るには、まず道路等の線的な整備ではなく、道路、排水、区画、公園等の環境面を含めまして総合的な整備をする必要があることから、区画整理事業などの面的整備が最も効果的であると思います。 しかし、この区画整理につきましても、地権者との協議の事業でございまして、事業着手までの準備期間が相当長期にわたります。最近、土地区画整理事業の内容も地権者に理解されつつありますが、さらに啓蒙を図り事業の推進を図り、用途区域内の宅地の供給を多くいたしまして、地価高騰抑制、また市街地のスプロール化を防止して健全な都市形成の確立、そういうものが健全な都市計画の確立につながるものと考えられますので、なお一層の努力をしてまいりたいと思います。 次に、公園の方をちょっと飛ばしまして、この公園と既存市街地の関係につきましてお答えしたいと思います。 市街地に占める都市公園の役割につきましては、都市の骨格の形成、良好な居住環境の形成、コミュニティの連帯感の醸成、自然との触れ合い等を通じまして人間形成に資する諸効果、健康、レクリエーションの利用、都市防災等もろもろの機能を果たす都市生活の安全性、快適性を確保する上での基盤となるものでございます。 しかしながら、都市化の進展とともに暮らしの中の潤い、ゆとりが失われつつありますが、市民の経済の成長、生活の向上に伴いその活力を生み出す生活空間として良好な都市環境の整備を図ることが今後重要な課題となっております。その認識が著しく高まってきている現在、都市公園の役割は自由にだれでも使用できる公開性と存続性、これは都市計画決定という法の制度のもとに保障されておりまして、緑と空地を相備えた多面的な機能を実現することができる基幹的なスペースでございます。 佐久市内におきましても、市街地周辺また市街地内に児童公園を初め近隣地区総合公園、種々の公園が配置されております。これらの維持管理等につきましては、さきに申し上げましたとおりでございますが、住民一人一人がこれらに参加することが多極的に見ればまちづくりにも参加することでございまして、まちを愛することにもつながり、商店街の活性につながるものではなかろうかと思います。 そして、商店街としてもこれら公園の特性を生かし、イベント等実施されたらと思うところでございます。一例といたしまして、中島公園、鼻顔公園、成知公園など他の公園にないものがあります。これらを既成市街地と有機的に結びつけることによりまして、両者がより効果を発揮するものと確信いたします。 また、開設済み公園により整備を必要とする公園があろうかと思いますが、地域住民参加を基本に地域に合った公園づくりをし、地域の活性化の一助になればと考えておる次第でございます。 次に、公園整備の問題についてお答えしたいと思います。 公園の整備状況でございますけれども、現在都市計画決定されております児童公園13カ所、近隣公園2カ所、地区公園1カ所、総合公園1カ所、計17カ所、20.4ヘクタールが供用開始されております。なお、平成2年9月現在で市民一人当たり 3.6平米となりまして、市民の憩いの場として利用されおります。 今後の公園緑地の整備につきましても、第2次総合計画による目標面積一人5平米を目標に、地域の皆さんや利用者のニーズを尊重いたしまして、レクリエーション等さまざまな活動の場等にもこたえられるよう努めてまいり、また市街地整備事業にもあわせまして公園用地の確保並びに施設整備を図ってまいりたいと思います。 また、既存公園につきましても、公園利用案内板等の設置、都市緑化上で効果の高い、先ほどもございましたこのご提案の高木の植栽、それから草花等の植栽等も計画してまいりたいと思います。 また、現実的にはこの4月1日に供用されました佐太夫町の公園など新規公園につきましては、現在ツツジやイチイ等の中低木の木々を植栽されておりますけれども、高木はございません。公園内にこういう点から木陰をつくるべく高木の植栽を計画しておるわけでございます。たまたま市の緑化センターにおきましては、ツツジ、イチイ、桜、ヤマボウシ等、約55種 7,600本がございますけれども、この中で地域の希望等を取り入れまして、横町公園には5メートルぐらいの桜を、また佐太夫町公園には5メートルぐらいのヤマボウシやケヤキ、ブナ等の高木を植栽いたしまして、公園をオアシス化して利用していただくよう計画をしておるところでございます。 なお、この街路の街路樹等につきましても、地域に特性を持たせるような現在計画で県とも相談しながら進めているところでございます。 それから、ライトアップの問題でございますけれども、ご存じのようにイラク・クウェート情勢の中におきまして久しぶりに省エネという問題もございますけれども、今までのエネルギー観は需要と供給の問題のとらえ方が多かったと思います。しかしながら、最近は地球温暖化というような問題によりまして、暖かくなったときのまたそれに対応するようなエネルギーというような地球規模的な見方に現在変わっているではなかろうかと思います。 しかし、一概にライトアップによる都市文化という面から見た場合には、これはできるだけ日常生活として節約できるものは節約いたしまして、都市文化につながるようなものについては一考する必要があるではなかろうかと、このように考えております。 また、続きまして桜堤の問題でございますけれども、桜堤につきましてはご存じのように一級河川千曲川右岸野沢橋付近に御影橋までの約3キロを計画しておりますけれども、今回実施されます区間は御影橋上流より県営ほ場整備の中込地区内 1,500メートルでございます。既に公園用地につきましては潰れ地2万 4,410平米全部が買収できる見通しでございます。 この1期が終わりまして、引き続きご提案の野沢橋付近まで2次としての計画を持っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 教育次長、小池君。 ◎教育次長(小池八郎君) 学校給食にかかわるご質問のうち、県下のアルマイト食器の使用状況についてをお答えいたします。 県下のアルマイト食器の使用状況につきまして、教育事務所別に申し上げますと、佐久教育事務所管内では62校中45校、また上田教育事務所管内では48校中23校、長野教育事務所管内では 173校中72校、松本教育事務所管内では 143校中26校、伊那教育事務所管内では97校中60校、飯田教育事務所管内では75校中38校という状況でございまして、あわせますと 264校であります。県下小中学校 598校中で44.2%がアルマイト食器を現在使用中でございます。 また、17市の状況を申し上げますと、上田市、岡谷市、飯田市、諏訪市、須坂市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、飯山市、更埴市と佐久市で11市が現在アルマイト食器を使用しております。 なお、近隣の市町村の状況を見ますと、臼田町、佐久町、小海町、軽井沢町、望月町、立科町、北御牧村が現在アルマイト食器を使用しております。 以上でありますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 34番、小林君。 ◆34番(小林浜治郎君) 時間がありませんので、若干私の方から要望も含めて申し上げたいと思いますが、市長から最初にお答えをいただきましたが、私は今の情勢について、やはりもっと現実的に、いわばもっと危機的な状況だということを認識すべきではないかというふうに思うんです。構造協議や、それによる大店法の規制緩和とか、あるいは2年後には大店法そのものをなくしてしまうとか、そういうような状況の中で既存の商店街がまさに危急存亡の危機にある、本当に生き残れるかどうかというような状況にあるわけであります。 とりわけ先ほど申し上げましたように、人口が急増しているとか購買力が景気の上昇でどんどん伸びているとかと、そういう状況ではなくて、同じパイを言ってみれば大手流通が後押しをするスーパーや、あるいはコンビニエンスストアや大型店が既存の、主には物販店、こういうものを蹴散らすような形で同じパイを食い合うと、こういう状況が今あるわけでありますから、やはりここから話を出発していただかないと私は議論がかみ合わないのではないかと思うんです。 まさに私が申し上げたことは、アメリカの強要による日本経済がこれから大いに混乱をする、そういう危機にあるということでありまして、構造協議とはいっても英文で解釈すれば日本の構造的障害を除去するというための協議でありますから、決して日本とアメリカが協調をして経済的な構造について話し合っていきましょうというのではないわけで、極めて一方的な押しつけであるわけです。そういう点で、もっとこれからの市民の暮らしや営業を守る、市街地の市街地らしい環境を持ってくるという立場に立てば、こうした情勢について厳しいご認識を私は示していただきたかったというふうに思うんです。 商店街のそれぞれの活性化の事業、これは商工サイドで大変ご努力をされて、しかし、これから活性化の構想を策定する、ここ一、二年でとにかくこうした大型店の出店ラッシュは、言ってみれば中小小売業に壊滅的な打撃を与えながら進むという中で、私はもっと危機的な状況だという認識を市民にも持ってもらう、そのことが必要ではないかと思うんです。 それからもう1点、先ほど給食のことで日本共産党はというふうに申し上げましたが、日本共産党のチラシには、ごらんいただけばわかりますが、四万幾らかの署名の内訳もきちんと佐久市民報には書いてあります。私が言いたいのは、これだけの署名を集める努力をお母さんたちは、まさに汗水たらしてやったわけです。そういう市民の希望に、それは財政事情いろいろあって、総合計画に示されていたわけですから、そういう意味で沿えないと、そのかわり要望については大いに実際の給食の場面でかなえていきましょうと、こういうもっと優しさが私やはり市政の中に流れていいのではないかというふうに思うんです。署名の数云々で、中には幼児の名前もあったということになれば、言ってみれば高速新幹線、この署名運動だって中身についてはいろいろ問題があるわけです。ですから、そういうことではなくて、これだけの署名を集めてまで市にぜひお願いをしたいと、こういう私は気持ちにこたえると、そういう政治姿勢が必要だというふうに思うんです。ですから、日本共産党のビラということについては、これは取り消していただきたいというふうに思うんです。その1点だけ、時間がありませんから市長にご返事をいただきたいと思います。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 今度、大店舗法の改正の問題は、私は小林議員と同じように大変なことであるという認識には変わりありません。ですから、今までも大型店が出ると、今までは市の意見というよりもむしろ関東通産局がどういう意見をするだろうかということだったわけでございますけれども、むしろ私の方から市の担当者には積極的に市の意見というものをきちっとしておかないとこれから大変なことになるぞと、こういうことはもう日米構造協議が話題になった時点から申し上げておるわけでございまして、危機的状況ということは全く同じ観点でございますので、ひとつご理解をいただきたいと思います。 それから、4万人の署名問題につきましては、時間がありませんから簡単に申し上げたんですけれども、署名をされた努力は私も十分に認めます。ただ、その中身についていろいろ問題があって、また私の方にも大変たくさんの方から、署名するまで動かないからつい署名してしまったけれどもという話もたくさんございました。その熱心さには大変な敬意を表しますが、やはり今給食問題というのは私が最初に申し上げましたとおり手弁当が一番いいんだと、気持ちとしては。しかし、今そういう時代ではない、しかし、何とか今の自校給食の同じようなレベルで合理化できるものはこれから合理化していった方がいいではないかと、こういうことで議論をスタートさせたわけでございますので、ひとつご理解を賜りたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 ◆34番(小林浜治郎君) 以上で私の質問を終わります。 ○議長(秋山久衛君) 小林君の質問は以上で終結をいたしました。--------------------------------------- ○議長(秋山久衛君) 佐久市大字中込 604番地、小林茂也さんほか2名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますのでご承知願います。--------------------------------------- ○議長(秋山久衛君) 次に、小林茂太君の質問を許します。 33番、小林君。 ◆33番(小林茂太君) 通告に従いましてご質問を申し上げるわけでございますが、私のテーマは中込地区ほ場整備事業に伴う都市計画についてということでございます。 まず最初に、佐久市長も三浦市政になってから既に1年8カ月、佐久平の中核都市として自他ともに認められる佐久市にするためには、首長の強力なリーダーシップが正しい意味で求められるところでございます。 市長は、常々社会的弱者の立場に立って生きがい豊かな文化都市づくり、つまり福祉、教育、自然環境の整備を優先させ、これらを後退させないという信条を持って行政執行を行っていると常に言っておりますが、現在の佐久市は21世紀の歴史の変遷期に向かって都市計画の進展は実に目まぐるしく、また特に高速道の首都圏への開通、また新幹線の誘致とますます大きな希望とふくらみが感じられます。 このときに当たり、市内の都市計画の充実はますます緊急かつ切実な市民要望として市長に求められるものが多いわけでございますが、市長のご所見をお聞かせ願いたいと思います。 昭和50年から事業実施されました橋場の土地区画整備事業も終わり、今度は昭和47年から計画話題になりました中込地区農業基盤ほ場事業がいよいよ煮詰まりまして、本年6月、県において事業採択となり、佐久市内で最も遅い対象面積92ヘクタールの県単農業基盤ほ場整備事業が実施されることになりました。 その内訳を申し上げますと、水田面積が75ヘクタール、桜堤面積、ただいま建設部長からお話が一部ございましたが、桜堤面積が2万4,410平米、141号バイパス用地面積が2万 4,390平米、つまり桜堤が坪換算にして約 7,400坪、バイパス潰れ地が約 7,500坪、県道並びに県道バイパスが、既にあいているところ、それから現在予定されているところ、それらを全部含めまして2万 9,481平米でございます。この面積出費は非常に大きいわけでございます。 その中に、現在野沢、跡部地籍 141号より千曲川を横断して滑津堰に至る都市計画街路計画は、その後の変化もないわけですが、今度のほ場整備区域内に予定線が入っております。この路線の用地について、どのような方途を講じておられますか、お伺いいたしたいと思います。 次に、橋場の区画整理の行われた街区とほ場整備事業がこれから事業実施される計画の中で、杉ノ木地区から石神地区を通過して中込小学校に至る農道路線は3本、そのほかに石神区 141号線バイパス予定線までに至る道路が2本、開通する予定になっております。さらにまた、幹線農道は将来を考え幅7メートル、それに沿って幹線水路幅 1.5メートルの用地確保をするようになっております。そのほかに、枝線については幅4メートル、水路幅1メートルを計画しております。 しかしながら、残念なことに中込小学校以南、商店街区橋場に至る路線は全然接続計画がなされておりません。このようなことではせっかくのほ場整備事業もまことに尻切れトンボのようなわけで、利便性に欠けております。せめて中込地区西田んぼ、つまり御影橋線杉の木地籍から予定線国道 141号バイパスを通過して、直線で橋場商店街と結ぶ接続道路計画を積極的に進める考えを持ってもらいたいわけでございますが、お考えがあるかないかお伺いいたしたいと思います。 次に、国道についてお尋ねをいたします。 さきの8月22日、国道 141号線バイパス建設促進期成同盟会のとき、佐久建設事務所長より、佐久市の三極構造都市計画を考えるとき市民の国道バイパス第3次改良まで望んでおりますことは十分理解しておりますけれども、県下の道路行政の実情からして現実はなかなか難しい課題でございますが、現実に向けて努力してまいりたいと、こういうごあいさつがございましたが、首都圏周辺部では2次改良が全般に完了しなくとも諸般の実情等により万やむを得ざる場合は3次改良を優先して実施しておるやに聞いております。 長野県も、1998年には冬季オリンピック誘致運動をしております。この誘致運動もいよいよ盛況になってまいりました。この機に及んで、佐久市から県に向かって特例の実施運動を行ったらどうかと思いますが、お尋ねしたいと思います。 さらにまた、既にご存じのとおり平成4年には関越高速道も開通の予定でございます。また、新幹線が決定した場合は、その接続点も当然考慮しなければならないことと思います。したがいまして、南北佐久広域圏の環境整備面から考えましても、 141号線、 142号線、接続地点の野沢・佐久合同庁舎交差点道路より 141号バイパスと高速道インターに接続する計画は、中込地区農業ほ場整備事業ととも推進していただきたいと思いますが、理事者のお考えはどうかお伺いいたします。 次に、御影橋の改修についてどの程度の進捗か、お尋ねをしたいと思います。 私は、昨年の9月議会におきまして佐久合同庁舎が建設された以降、御影橋の利用者が大変と増加し、さらにまた杉ノ木区内の狭い住宅道路が朝の通勤時間帯には、小学校に通学する生徒やお年寄りの人々などは朝は危険で道を歩けないという話を聞き、早速ある朝、杉ノ木の区長と一緒になって現地調査をしたことがございます。本当に連続して通過する車には困ったものだと思いながらも、道路事情をよくする以外にはどうにもならないと思って帰ってまいりました。早速本会議に一般質問で訴えたことがございますが、その後理事者初め建設部のご努力により、またさらに東京電力の理解あるご協力によりまして御影線が逐次改良、改善されましたことは大変とありがたいと思っております。しかしながら、最も主体である御影橋は以前と同様狭いものでございますので、交通渋滞をしております。 これからの御影橋の改良の見通しについては、どのような進捗状況でありますか、重ねてお伺いいたしたいと思います。 次に、桜堤公園についてお尋ねをいたします。 今回計画された桜堤公園は千曲川右岸中込地籍で、ただいま建設部長より発言されました第1次計画は杉ノ木東京電力調整池水門より左太夫町地区神津建材プラントまで、つまり名称は中河原地区でございます。その 1,500メートルの延長で、第2次計画はその神津建材中河原地区より上流太田部地区まで約 1,500メートル、総延長で 3,000メートルの河川防災堤防公園として計画され、長野県下でも類を見ない規模の大きな名勝地かできることは本当に喜ばしいことでございます。 しかしながら、この公園ができた後の公園の維持管理体制についてお尋ねをいたします。また、このような歴史に残る名勝をつくるからには、自然環境を生かした、そして市民が憩いの場所として自然発生的に利用できるような場所にすべきだと思います。したがいまして、桜堤公園を建設するに当たり、より次元の高い立派なものにするには、市並びに学識経験者、また地元関係者等の範囲で協力、アドバイスを願い得るような機関を考えたらどうか、つまり具体的に申し上げますれば、桜堤公園建設協議会とか、または審議会のような協力体制を持って建設するならば、地元関係者の認識も高まって文字どおりすばらしいものができると思いますが、お尋ねいたします。 次に、桜堤の桜の植栽の構成図は見せてもらいました。将来この図面のように千曲川堤防桜が咲いたらさぞ見事なものであろうと想像しただけでも、何かすぐにでも明るいロマンが生まれてくるような気がいたします。しかしながら、桜の木の植栽本数は何本くらい植えるのか、お尋ねいたしたいと思います。 次に、今回中込の県営ほ場整備に伴う農道改良により中込地籍石神地区梨の木坂にかかっております吊り橋、つまり名称中込橋の存続についてお尋ね申し上げます。 昭和36年4月、市制合併のときには市内全体で吊り橋が9カ所あるやに聞いておりました。しかし、現在では佐久市内には中込橋と杉ノ木橋の2カ所になってしまいました。これもやがて時代の変革とともになくなる宿命ではないかと思われるわけでございます。しかしながら、この吊り橋の由来を申し上げますれば、昭和4年の不況時代に部落の住民が一部労力奉仕をして乏しい町財政を助けながら建設した経過を古老より聞いております。かつてはこの滑津川に高瀬と中込を結んだ朝日橋、現在橋脚ピアのみが残っております。そして杉ノ木橋、中込橋、権現堂橋と4本の吊り橋がございました。しかし、現在残っております杉ノ木橋、中込橋の吊り橋は、歴史を物語る稀少価値のある遺物になりつつあると思いますが、ぜひ理事者におかれましては、この橋を将来佐久の名勝遺跡として存続願えないものかお尋ねを申し上げたいと思います。 次に、今回の桜堤公園建設計画とともに蛍の里づくりという大変とすばらしい画期的な発案計画がございます。中込土地改良組合でも、蛍を発生させ自然環境をつくる用水路建設には全面的に賛成協力を申し上げたいと思います。しかしながら、桜堤公園建設にいたしましても、また蛍育成の用水路建設計画にしても、佐久市の新しいこれからの歴史の1ページをつくるワンステップでございます。少なくとも我々市民は、自然発生的にこれを利活用してこの公園に馴染み、溶け込んでいかれるような憩いの場所にしなければならないと思います。蛍の里づくり水路とはどの程度の構想なのか、お尋ねをいたします。 さらにまた、蛍の持続性を永年にわたって続けることは、少なくとも明確な責任所在が必要と思いますが、理事者のお考えをお聞かせください。 なおまた、蛍育成について、私もかつて中込用水管理委員会のころ大変と水質浄化問題で苦しんだことがございます。しかし、幸い市の生活環境には蛍生息について大変と詳しい知識を持っておる職員がいて、常に水質汚濁問題に対していつもアドバイスをしてもらっておったので、中込用水管理委員会では時には公害に対して鬼になって立ち向かい、水質汚濁防止に努力してまいりました。おかげで現在は蛍が大変発生しております。そして、蛍の生育因果関係については、生活環境課を所管しておられます民生部長より蛍の生育形態についてご説明を願いたいと思います。 以上で第1回の質問を終わりといたします。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 小林議員のご質問、ほ場整備に関連いたします都市計画ということでございますが、都市の基盤整備は何と言っても道路の整備が必要でございます。佐久市は30歳の青年都市でございますので、現在道路整備が最重要課題として取り組んでおるわけでございますが、ご質問の中身が中込の県営ほ場整備事業に関連した部分でございますので、そういうことでひとつお答えをさせていただきたいと思います。 今年度から着手されます中込県営ほ場整備事業の区域内にございます都市計画事業用地につきましては、本地区内に計画されている道路3路線、それから桜堤公園があるわけでございますが、市といたしましては計画されております事業の促進を図るために土地改良区と関係する皆様のご協力をいただきまして、約4万 9,000平米に上る用地の買収を進めてまいったわけでございますが、これまでにほぼ確保のめどをつくることができました。議員さんを初め関係する皆様方に厚く御礼を申し上げる次第でございます。今後お譲りいただいた土地を有効に活用するために、早期に事業が促進されますようにより積極的に関係方面へ運動を展開してまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 ご質問のありました 141号バイパス初め詳細につきましては、関係部長から答弁させますのでよろしくお願い申し上げます。 ○議長(秋山久衛君) 建設部長、柳沢君。 ◎建設部長(柳沢昇一君) では、ご質問の順にお答えいたしたいと思います。 最初に、この中込の県営ほ場整備地区内の計画されている道路等の用地確保をどのように進めていくかという点でございます。 中込県営ほ場整備事業の区域内には、現在国道 141号線バイパスとして推進している都市計画道路小諸・佐久・臼田線延長約 1,000メートル、幅員25メートル、同じく都市計画道路滑津・跡部線延長 110メートル、幅員12メートル及び県道小諸・中込線バイパス延長 560メートル、幅員10メートルの3路線、用地面積約2万 5,000平米とあわせまして、先ほど来出ております桜堤公園として約2万 4,400平米が計画されております。 市といたしましては、これまでも水田のほ場整備などにあわせ計画されております主要幹線道路の用地を確保し、事業の推進に大きな成果を上げてきましたが、本地区につきましても土地改良区並びに関係の皆様の多大なるご協力をいただきまして、これまでにほぼ確保の目途をつけることができた次第でございます。先ほど市長からも申し上げましたとおり、今後は一日も早い事業の実施に向けて取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、御影橋から橋場の市街地へ向けての接続道路計画の考え方についてお答えいたします。 御影橋から橋場間の市道整備につきましては、中込県営ほ場整備事業の計画の中で地元要望もございまして、ほ場整備幹線道路を拡幅し、将来の御影橋から橋場間の市道幹線といたしまして整備を行う計画で、用地等につきましても改良区の協力をいただく中で確保していく方針で作業を進めております。 また、ほ場整備地区外につきましては新設道路となりますので、地域関係者のご理解をいただく中で道路整備を進めてまいる所存でございます。また、ほ場整備の幹線と地区外市道との接続につきましては、ほ場整備の計画と整合されるよう接続道路の整備についても今後検討を進めてまいる所存でございますので、よろしくお願いいたします。 次に、ちょっと質問の趣旨間違えたら再度ご質問していただきたいと思いますが、 141のこのバイパス促進について、第3次改良等のものは取り払うような特例等というふうに受けとめてようございましょうか。 ◆33番(小林茂太君) はい。 ◎建設部長(柳沢昇一君) 現在、ご存じのように小諸平原から下仁田・浅科線、浅間中学のところでございますけれども、この間は事業化されております。これから先につきましては、現在建設事務所と協議の中で、約 850メートル先の一本柳地籍までは現在の区間を延伸していただく、要するに道路局で扱っていただくというようなことで話を進めております。 さらに、それから先の上原・猿久保線、TDK通りでございますけれども、この間 1,050メートルございますけれども、ここからが今ご指摘の3次改良に位置づけられる道路でございます。この決定につきましては、現在協議の中では大変今おっしゃられるとおり難しい要素がございまして、さらに一歩でも早く南へ道路を延ばす考えといたしまして、この 1,050メートルの一部都市計画の用途に入っている地区については都市計画の街路事業で持っていきたいと、それから、この一部都市計画の用途で外れているところは道路局の事業といたしまして市町村道で持っていきたいと、このような関係で建設事務所とも協議を進めているところでございます。 以降、以南につきましては、この採択を1つの足かがりとしてさらに南へ延ばすべく建設事務所等と協議を進めていきたいと思っております。 次に、ちょっと1つ置きまして5番目の御影橋の進捗状況に入らせていただきます。御影橋につきましては、以前木橋といたしまして架橋されましたのが災害により流失、現在のような橋梁に復旧されておるわけでございます。したがいまして、旧木橋幅員との関連もございまして幅員が4メートルと狭く、乗用車でのすれ違いがやっとでございます。大型車が進入した場合にはすれ違いができず、交通に支障を来している現状はご指摘のとおりでございます。特に、この桜井側の取りつけ道路が整備され、さらには県の合同庁舎が跡部地籍に開庁されて以来、ますますこの交通量が増加しており、朝夕のラッシュ時には渋滞がひどくなっており、拡幅の必要性は高まってきております。 このような現状を踏まえまして、地域要望もあり、橋の拡幅について検討してまいっているところでございますが、この橋は延長が 200メートル余りと長く、また拡幅の方法等問題点もございまして難しい課題を抱えている橋梁でございます。 いずれにいたしましても、現在の交通量からして拡幅しなければならないということで県の方へ事業採択の要望を強くしておるところでございまして、ボーリング等の今年度も調査に入るところでございます。 現在、中込杉ノ木側につきましては取りつけ道路も拡幅し、橋梁拡幅に備えておりますし、橋脚設計の基礎になる、ただいま申し上げましたボーリング調査も一部実施しております。 しかし、この橋梁につきましては 200メートルの長大橋であり、事業費も多額になることから、事業採択はかなり難しいとは言われておりますけれども、今後も早期採択がなされるよう強く関係機関に働きかけていきたいと思いますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 次に、6番目の桜堤公園の維持管理についてのお尋ねでございます。 桜堤公園の完成した後の維持管理面でございますが、他の都市公園と同様に市で委託して対応する予定でございますが、地域性のこともございますので、関係区の皆様方と協議してまいりたいと思います。 また、照明等につきましてですが、これも農産物に支障のないタイマー照明つき等を設置する計画でございます。 次に、桜堤建設協議会、または審議会の組織等についてのお尋ねでございますけれども、この建設協議会、または審議会等につきましては現在のところ計画はございません。しかし、平面プラン等につきましては地元の皆様と協議を進めてまいりたいと思っております。組織については今後研究させていただきたいと思います。 次に、桜堤の桜の植栽本数でございますけれども、具体的計画がまだできておりませんので未定でございます。実施計画時点で、地元の協議の中で決定させていただくわけでございますけれども、この植栽につきましてもできるだけ記念になればと、このような考え方で記念木等も地元の皆さん方と相談しながら進めていきたいと思います。 それから、中込橋、これは吊り橋でございますけれども、保存についてのご質問でございます。 中込橋の吊り橋の保存につきましては、地元の要望が強いとのことでございますが、近年の吊り橋は老朽化に伴いましてコンクリートげたが鋼板げたによる橋梁に変えられており、吊り橋自体が少なくなっており稀少価値化されているのは事実でございます。佐久市内でも現在3橋、これは本願橋、杉ノ木橋、中込橋でございますけれども、この3つの橋が現在あるわけでございますが、老朽化とともに交通量の増加と大型化によって現在の交通処理を吊り橋で行うのは困難となりまして、車両制限や交通規制をせざるを得ない状況となっております。 ご質問の中込橋につきましては、昭和25年ごろ架橋のようでございますが、老朽化はかなり進んでおり、現在車両制限と重量制限を実施しており、利用者には不便をおかけしているのが実情でございます。 この橋につきましては、橋の下流に 141バイパスの橋--下流約50メートルでございます--が計画されておりますので、その完成時点では中込橋の交通量はバイパスの橋で対応できるようになろうかと思います。 したがいまして、現在の吊り橋についてはバイパス橋との調整によって今後どのようにしていくか検討されることになろうかと考えております。 今回、吊り橋の保存という観点からの提案でございますが、市道としての供用しながらの保存ということについては相当困難性があると思います。したがいまして、保存の必要性の意義等、十分検討されてからのことになろうかと思いますので、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 次に、蛍の里づくりの中の蛍用水建設と蛍用水の管理の面について私の方から先に答弁させていただきたいと思います。 桜堤公園につきましては、さきに申し上げましたように千曲川の水辺、自然環境を取り入れて整備を予定しております。ご質問の件につきましては、まだ具体的な計画は立てておりませんが、ほ場整備の関係者、また地元の皆様の意向等聞く上で検討させていただきたいと思います。 ただ、蛍用水の場合につきましての管理につきましても、通年通水になるために、やるとなれば関係者と十分の協議をさせていただく必要があろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(秋山久衛君) 民生部長、森角君。 ◎民生部長(森角芳蔵君) 小林茂太議員のご質問の蛍の生育形態についてご答弁申し上げます。 蛍は、世界で約 2,000種いると言われております。また、日本では代表的な蛍はゲンジボタル、それからヘイケボタル、ヒメボタル、オバホタルの4種のようでございます。佐久地方に多いゲンジボタルとヘイケボタルが多いわけでございますが、その環境によって差がございますけれども、ヘイケボタルの方がやや強いと言われております。 そこで、ゲンジボタルの生息環境についてご答弁をさせていただきたいと思います。 まず、水質につきましては中性で軟水、さらに地下よりの湧水に恵まれていること、もちろん生活排水の環境が極力影響してくるわけでございますけれども、生活排水が少ないことがよいわけでございますが、これが重要な生息の要件でございます。水温は、年間を通しまして幼虫は10度から20度、特に12度から16.5度に多く見られるようでございます。冬の低温時においては休眠状態になりますので、死ぬようなことはないようでございます。 それから、生息環境につきましては、川の水深は15センチから80センチ、幼虫が特にすんでいるところは30センチぐらいから40センチぐらいであります。生まれたては浅いところにすみ、次第に深いところへと移動していくようでございます。 また、水の流速に関係が深くございまして、毎秒10ないし40センチぐらいで、これ以下やこれ以上では生息の確認がされておらないようでございます。同じ川の中であっても、たくさん生息しているところといないところとあるわけでございますが、このようなことが原因ではないかと言われております。 それから、川底につきましては大体砂が9割、泥が1割、これに小石が散在し、足がめり込まない程度がよいようでございます。幼虫は徘行性ですので、昼間小石の下に隠れ土砂に潜ることはありません。しかし、水不足、高水温のときには土砂の下に潜り込むようでございます。なお、金魚草などの水藻は余り蛍は好まないようでございます。 絶対要件としては、川岸に樹木や雑草が生い茂って日陰があることとされております。もちろんえさとなるカワニナがすんでいなければならないわけでございますが、生態面で見ますと産卵は川岸の約50センチ以内の柔らかい苔が主でありますが、水面近くの草にも産卵するようでございます。まれに湿った砂地に産卵することもあるようでございますが、蛍1匹で約 300から 500個を産卵するようでございます。これを5ないし6秒おきに夜を通して産み続け、翌朝までに終わるようでございます。 約1カ月間で夜間にふ化し、すぐに水中へと移動をするようでございます。その翌年、3月ごろ成熟し、4月の上旬、気温と水温がともに14度ぐらいになったころに、特に雨の夜、余り強い夕立等でなくして、いいあんばいに降る雨の夜の、時間は7時ごろに一斉に上陸を始めるようでございます。この場合、川岸は比較的傾斜が少ない上陸しやすい土手を選んでおります。しかし、石垣やコンクリートの 1.5メートルぐらいの垂直なところでもよじ登るようでございます。 それから、地中に入りサナギとなるわけでございますけれども、水面より50センチ以上で樹木や雑草の根元、中には石垣の隙間、民家の軒下の柔らかい地面にもあるようでございます。サナギは11日目から羽化が始まり、3日間かけて完全な蛍の誕生となります。この場合、土がかたいとサナギが外に出られませんので死んでしまう、このように言われております。蛍の発生が年によって違うのも、今お話ししたようなところに原因があると言われております。 昭和57年に、中込橋場に公共下水道の供用が開始され、61年に先ほど議員もお話しございましたように、石神、権現堂、杉ノ木に蛍の発生が見られるようになったのも、1つは排水の汚水の流入がなくなった中込用水と下流の水路が蛍の生息に適した用水であることが挙げられております。これから全戸水洗化に向けて水質が順に変わっていくわけでございますけれども、これが進むことによって佐久市内でも随所に蛍が見られるようになるのではないかと思われます。 また、参考までに市内の蛍の生息場所は、これは野沢南高等学校の調査によるものでございますけれども、昭和61年の調査では昭和54年で30カ所以上蛍の出ておった箇所があったようでございますが、最近は非常に減ってまいりまして、20カ所に61年はなってしまった。特に滑津川、志賀川、片貝川の川沿いの平野部でほとんど蛍が見られなくなってしまったという報告が野沢南高の調査によって出ております。 ただ、しかし市内全体を見たときには、ここ数年では全市的には個体数の増加が顕著であると報告をされております。特に、先ほどもお話がございましたように中込用水の下流、それから太田部から上中込にかけての方に多く発生をしておるようでございます。 以上ですが、よろしくお願いをいたします。 ○議長(秋山久衛君) 33番、小林君。 ◆33番(小林茂太君) ありがとうございました。 それでは、まだ答弁がなされない問題も一つありますが、第2質問の中でお伺いしたいと思います。 桜堤、いわゆる防災堤防公園ができまして、その間に霞堤が2カ所ございます。1,500メートルの間に霞堤が2カ所ございます。その霞堤というのは、これはやはり水害のときに水を引くのにどうしてもその霞堤というのは必要でございますので、堤防をそこで切って、一部水がまた水勢が引くときにはそこから流れ出るということになっております。そういうことですが、その霞堤というのは、これはやはり災害の場合には非常に重要な役目を果たしてきております。今回は防災堤防公園というようなことでございますので、恐らく今後はもうそんなような心配はいらないではないかと思うわけですが、しかしこの霞堤はやはり備えあって憂いなしということの中から、この霞堤の今後の公園との関係をどのように考えておられるのか、それをお尋ねいたしたいと思います。 それから、これは非常に大きな問題になってくるわけでございますが、ただし、我々自体が認識を深めながらこういう問題はやはり取り組んでまいらなければならないと、こんなように思うわけですが、桜堤公園の桜の木のアメリカシロヒトリ防除について、どういうふうにお考えになっておられるのか、また公園の管理上の問題の中で、下草なんかも大変と、何しろ距離も長いしかなり広い場所でございます。そういったことでいろいろな問題が出るわけでございますが、それらの問題をどのようにお考えになっておられるのか、それもお聞きしておきたいと思います。 私も、実は旧中込学校、つまり現在の別名聖地学校でございますが、そこの協議会の責任者として私も現在中込学校の管理についていろいろご進言を申し上げおるわけでございますが、非常に管理上の問題の中でいろいろ困難な問題もございます。したがって、管理上の問題というのは大変必要な事項でございますので、お答えを願いたいと思います。 それから、石神・跡部バイパス千曲川架橋、この右岸、左岸の橋脚の高さくらいはわからないものでしょうかなと、こんなようなことでございます。建設事務所に聞きましたところ、まだ設計の段階でございますという返事は6月ころ私は承っておりますが、これについては現在佐久大橋がございまして、ああいう状態が我々としても推察できるわけでございます。したがいまして、市の方といたしましてもおおよそひとつその辺のお考えをやはりこういう際にお話し願いたいものだと私は思うわけでございます。形の内容等がおわかりのようでしたら、ひとつお聞かせ願いたいと思います。 それから、これはこんなことを申し上げるのは早いかどうかわかりませんが、桜堤の植栽のときにぜひひとつ市民に呼びかけていただきまして、それで記念植樹というような形にしてもらったらどうか、そしてそれはこれからの桜堤を育てる上においても認識を高めていく、そして自然発生的な環境をつくっていくにはそういう考え方も必要ではないかと、こんなことを思いましたので申し上げてみたいと思うわけでございます。 それから、ただいまの蛍水路については全然わからないということでございますが、蛍の水路の延長くらいわかるじゃないかと、どの程度ですか、わかりませんか。 以上5つばかり、第2質問として申し上げるわけですが、お答え願えればありがたいと思います。お願いします。 ○議長(秋山久衛君) 建設部長、柳沢君。 ◎建設部長(柳沢昇一君) では、最初に桜堤に関連いたしました霞堤の今後の公園との考え方についてお答えいたしたいと思います。 桜堤公園につきましては、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、一級河川千曲川右岸野沢橋付近より御影橋までの約3キロを計画しておりますが、今回実施される区間は御影橋上流より県営ほ場整備中込地区内 1,500メートルでございます。先ほど申し上げましたように、皆さん方のご協力を得まして用地買収もできる見通しでございます。千曲川のこの豊かな自然環境を積極的に活用し、個性的な風土を生かした水辺空間の形成を図るよう、桜堤公園をつくる目的からしても河川や霞堤につきましても親水性に富んだ有効利用を図るべく河川管理者と今後十分協議してまいりたいと思います。 次に、できてからのアメシロの件でございますけれども、ただいま現在第二化期のアメリカシロヒトリが発生しておるところでございます。完成後の管理につきましては、地域の皆さんに迷惑のかからぬよう十分配慮いたしますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 それから、あわせまして桜堤の市民に呼びかけての記念植樹という考え方ということでございますが、先ほどもちょっと触れましたようにまだ実際の計画本数が決まっておりません。それらに基づきまして何らか一つの工夫をこらして、親しみやすい桜堤公園にしたいと思います。 それから、蛍水路の延長ということでございますけれども、先ほどちょっと私もご答弁申し上げましたように、この辺土地改良との通年通水というような問題がございますので、その辺は今後の検討にさせていただきたいと思います。 それから、ちょっと戻りますけれども、3番目のご質問のこの 141バイパスの橋脚の高さがどうかというご質問でございますけれども、現在、堤塘の計画高がまだ決定しないために、橋の正確な高さが決定していないのが現実でございます。わかり次第、機会があればまたご答弁いたしたいと思います。 以上です。 ○議長(秋山久衛君) 33番、小林君。 ◆33番(小林茂太君) ありがとうございました。 桜堤の植栽については、そういうことでご希望申し上げておくわけでございますが、いずれにいたしましてもこの公園は非常に有意義なものではないかと私思うわけでございます。それと同時に、これはやはり何と言っても地元の協力がなければできません。どうかそういった意味で、この桜堤が佐久市民の本当の望むべくしてつくった憩いの場所であるというような場所にしていただきたいと、そしてぜひこの桜堤を通じまして、情操豊かな心が養われると、こんなことを思うわけでございます。 どうかそういったことでございますので、この事業はぜひ成功させていただきたいと、こんなことで、また市長さんのひとつこれに対する建設のお考えもちょっとお聞かせ願いまして終わりたいと思うわけですが、いかがなものでしょうか。 ○議長(秋山久衛君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) ただいまの小林議員のご質問、いろいろご意見、よく肝に銘じましてこれからやっていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(秋山久衛君) 33番、小林君。 ◆33番(小林茂太君) 以上をもって終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(秋山久衛君) 小林君の質問は以上で終結をいたしました。 昼食のため午後1時まで休憩をいたします。 △休憩 午前11時56分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(上原脩一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○副議長(上原脩一君) 佐久市大字平賀 1,859の2、依田けう子さんほか6名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますのでご承知願います。--------------------------------------- ○副議長(上原脩一君) 次に、鈴木宮夫君の質問を許します。 11番、鈴木君。 ◆11番(鈴木宮夫君) 通告に従いまして質問をいたしてまいります。 第1の質問は、高速道上信越の佐久インター周辺の関連道路の整備状況と今後の課題でありますが、自動車道本線長野県境からインターの間11.2キロメートルは、八風山、閼伽流山トンネル、あるいは香坂川、湯川川が架橋を含め工事が順調に進んでいるとのことであり、平成4年6月には工事も終わり、供用開始も確実と思われ、まことにご同慶にたえません。待望久しき高速道であり、産業経済に果たす役割は非常に大きいわけであります。 さて、この高速道は、平成4年に入ってくるわけでございますが、その受け皿であるアクセス道の新設、改良の整備が急がれており、国、県の道路関係部局も懸命に取り組んでいるわけでありますが、その現況と見通しについてお尋ねいたします。 佐久インター周辺のアクセス道には、佐久・軽井沢線、これは拡幅改良、また都市計画道路仙禄湖線、これは新設、2つの施行区分に分かれているようですが、またあるいは国道 141号バイパス小諸・佐久間 5.3キロメートルが挙げられますが、そのどの1つの道路も整備がおくれることは許されないわけであります。現在の整備計画の進捗状況等どうであるか、平成4年開通時には完工できるのかどうか、お尋ねいたします。 いずれも国、県サイドの単位の事業であり、細部については難しいと思いますが、わかる範囲で結構ですがお願いいたします。 次に、 141号バイパスの市内の県道下仁田・浅科線、すなわち浅間中以南の 5.1キロメートルの事業計画の見通しについてでありますが、これは先ほど小林茂太議員からも質問が出ております。この路線の建設促進の重要性は毎回の議会で取り上げられており、また先日の佐久市 141号バイパス建設促進期成同盟会の総会が開かれましたが、ご来賓の衆、県会議員の先生方からも 141号バイパスの浅間中以南の建設の重要性と緊急性が解かれておりましたが、昨年のこの総会時より具体的な内容のお話があり、一歩前進と思われております。 その反面、まだまだ浅間中以南の建設促進は非常に難しいと参加者は感ぜられたと思います。昨年の県土木部の道路5カ年計画によりましても、この線の計画が載っていないと言われております。このままで平成4年の高速道の供用開始を迎えたときのことを考えますと、地元の岩村田商店会地区の交通の渋滞は目に見えるものがございます。ましてや観光シーズン等の季節になりますと、まさに交通地獄となることは必定であります。 先日、総会に見えられた建設事務所長さんのご発言によりますと、浅間中以南一本柳区間は現在の佐久・小諸間の区間の工区延長と、また一本柳地区からTDK通りまでは都市計画街路路線として申請し、窮地を打開したいとのことでありました。この発言は、私ども市民の強い要望に対して精いっぱいのお話だと存じます。バイパスの浅間中以南については、国道の第3次改良になるということが国の受けとめ方が非常に困難だと言われております。幸い当市の市長は国政の高級官僚の出身でございます。国政への働きかけを非常に期待するわけでございます。141 号バイパスのこの問題の解決には、やはり強い政治力も必要ではないか、こんなふうに考えられるわけでございます。地元県会議員の先生方と綿密な連絡をおとりになりまして、浅間中以南のTDKまででも結構ですが、何とか平成4年までにめどをつけていただきたいと、こんなように思うのですが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 第2点といたしまして、ふるさとづくりということでありますが、国がそれぞれの自治体に合った地域づくりにと1億円が交付されましたが、これは国民に夢と希望と心の安らぎを生むような事業の創設を投げかけたと思います。各自治体も住民の希望、要望を踏まえ真剣に検討され、既に多数の自治体では公園に、あるいは文化的建築物等が建設されるように聞いております。ふるさと創生事業に取り入れられているわけでございますが、我が佐久市でも市民の希望とご意見をくみ上げ、ふるさと創生懇話会が設けられ、研究され、幾つかの項目を市長に提案され、市長は佐久市総合計画審議会に諮問され、審議会は現在の国際化の時代、これからのまちづくり、産業振興などの人材育成事業に役立たせることに決定いたしましたが、本年度も幾つかの事業が計画され、実施されておるわけですが、その内容と実績、また成果等もお知らせいただきたいと思います。 次に、佐久市の各地でふるさとづくりと思われる事業が行われております。これも商工会が、あるいは区長会が中心といたしまして特色ある事業が見受けられます。中込の七夕祭り、野沢の鯉祭り、あるいは現在行われておりますコスモス祭り等がありますが、岩村田地区でも去る8月の4日でしたか、地区区長会主催のこんこん祭りが盛大にとり行われました。その事業も今年で5回になることでしたが、市長並びに担当課長も出席され、激励をされておりましたが、参加者も年々多く、むしろ趣向をこらした内容が非常に豊かさを感じておりました。関係者のお話を聞きますと、地元の市民の祭りであり、決して宗教色を持たないことを念頭に老若男女だれでもが気軽に参加できるよう気を使われているとか、参加者は岩村田全区の方々、そして近在の企業、事業所、各種婦人団体、あるいは民謡同好会等85連 3,500人の方々が7時から9時半まで、小中学生の金管楽器、あるいは高等学生のバンド演奏で開幕され、各団体の先頭には参加名の入ったプラカードを上げ、色とりどりのハッピに鉢巻き姿で商店街の中央道を大きな輪を描きながら自由闊達に踊りまくっておりました。途中酒樽等も用意され、周りの見物人の笑いも語らいもあり、真夏の夜間を楽しく過ごしておりました。私はこれを見ておりまして、健康で明るいすばらしい催しに、このような事業こそふるさとにつながりはしないかと、こう思った次第でございます。 この事業も、5年前に県と市の助成で発足され、2年目からは各区、商店会の参加で運営されておるわけですが、照明や特殊広報機の借上料が非常に高いというようなことで、その捻出に苦慮されているようでございます。各区の参加費用、また個人費用等が重なりますと、やはりこの事業も長続きはしないのではないか、こんなことが取りざたされておりました。現在は商工会議所を得て商工振興費の一部が助成されておるようでございますが、全市的な規模を満たし、健康で明るい市民祭り事業であり、踊りを通じて楽しい触れ合いの場でもあります。市民に夢と思い出の場の事業こそふるさとづくりだと思います。 市内にはこのような事業が各所で行われておるわけですが、商工観光課だけの助成でなく、全市的な市民祭り事業と受けとめ、長期継続と一層の輪の大きを図るべき対策、また助成方法を考えなければならないのではないか、こんなことも思われるわけです。市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 話は変わりますけれども、また市民の触れ合いの事業といたしましては、各区で行っている区民運動会等がございます。これも現在では人寄せに役員が大変ご苦労しているわけでございますが、ふるさとづくりは人の触れ合いからと言われても過言ではありません。大空のもと、区民総出の大運動会の発展こそ明るい佐久市づくりにつながる事業ではないか、こんなふうに思います。このような区民的な触れ合いの事業の啓発、普及にも市は力を注ぐべきではないか、こんなことを思います。その辺をも踏まえ、お考えをお聞かせいただきたいと、こんなふうに思います。 第1回の質問を終わります。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 鈴木議員のご質問にお答えを申し上げます。 最初に、高速道インター周辺道路の整備に関連したご質問でございますが、高速道路佐久インターチェンジ周辺の道路整備につきましては、都市計画に基づきまして佐久インターチェンジのアクセス道路と開発計画に整合させて整備を図っているところでございます。 ご承知のとおり、佐久インターチェンジは平成4年供用が予定されておりますが、当面端末インターチェンジとなることや、周辺には岩村田北部第1土地区画整理事業やあるいは流通業務団地の造成がなされておりまして、大幅な交通量の増加が見込まれております。これらに対応する交通計画といたしまして、インターチェンジにアクセスする4車線の仙禄湖線によりまして小諸市方面、それから南佐久及び川西方面、さらに御代田、軽井沢方面への交通を国道 141号線小諸・佐久間バイパス、主要地方道佐久・軽井沢線、あるいはまた主要地方道下仁田・浅科線、そして東回り幹線などによってそれぞれ処理することになるわけでございます。これら現在事業化されております路線につきましては、平成4年までに開通させるべく工事が急ピッチで今進められておるわけでございます。 このような中で、特に大きな課題となっておりますのが国道 141号線バイパスのうち主要地方道下仁田・浅科線、浅間中学校前から南方面への道路整備であります。この整備につきましては、申し上げるまでもなく佐久市はもとより佐久広域といたしましても幹線道路となるものでございまして、ぜひとも早期建設が求められているところでございます。このために、早期事業化を目指して関係の皆さん方とともに鋭意促進運動に取り組んでまいっているところでございます。 岩村田一本柳地区より北につきましては、これまでの運動によって国道バイパスとして現在の工区を延長してもらえる方向となりましたけれども、これより南の方面につきましてはこれまで言われていますように国道の3次改良となるという理由から、国道バイパスとして施工が当面困難であるという方向が改めて示されてまいっております。 そこで、市といたしましては岩村田一本柳地区から県道上原・猿久保線、TDK前までの間の約 1,050メートルを市が国庫補助事業によりまして、用途区域内は都市計画街路事業、それから用途区域外は市町村道事業を取り入れて施工する方向で、現在関係当局と協議中でございます。この区間の着工により、今後さらに中込・野沢方面への事業促進の足がかりとすべく取り組んでまいりたいと思っております。 いずれにいたしましても、平成4年の佐久インターチェンジの供用時には市民の皆様方に不便をおかけしないように、また安全で快適なまちづくりのためにあらゆる努力を重ねてまいる所存でありますので、鈴木議員にもどうぞよろしくお願いを申し上げたいと存じます。あと細かくは担当部長の方からご説明を申し上げます。 それから、第2点目のふるさとづくりについてのご質問でございました。 ご承知のとおりふるさと創生1億円の使い道につきましては、市民の皆様からたくさん寄せられましたアイデアをもとにいたしまして、佐久市総合計画審議会等におきましてご審議をいただいた結果、1億円を佐久市ふるさとづくり基金に積み立ててその運用益を人材育成事業に活用することに決定をしていただいたところでございます。 資金の運用状況につきましては、本年11月末、 470万 8,780円の果実となる見込みでございます。人材育成事業につきましては、既に実施いたしました中学生を対象の少年洋上セミナーを初め中学、高校生を対象とした海外校との交流を含む海外研修を通じまして、国際化時代を踏まえた幅広い人材の育成を図っていきたいと考えております。 また、さらに農林商工業等地場産業振興の担い手を育成するための成人一般の皆様を対象とした国内外の研修視察等も実施いたしまして、幅広い視野を持った地域活動の推進力となるリーダーを養成していきたいと考えております。人材の育成は時間のかかる事業でございますが、来るべき21世紀に向けまして活力のある豊かな社会を築き上げていくための基本となるものでございますので、さらに新たな施策を検討いたしまして積極的に取り入れていく考えでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○副議長(上原脩一君) 助役、角田君。 ◎助役(角田邦男君) 鈴木議員のふるさとづくりについてのうちのふれあい事業について、答弁を申し上げたいと思います。 基本的には、ただいま市長から申し上げましたようにふるさと事業の関係につきましては審議会の答申に基づきまして、人づくり事業にその果実を運用していきたいと、こういう方向で進めておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 これに関連いたしまして、商店街の活性化も含めての触れ合いということでございますが、これについても細部は経済部長からも答弁申し上げますけれども、現在市の方ではわずかではございますけれども助成をしながらこの触れ合いの場の振興に努めておると、こういうのが実態でございます。 しかし、一方過去長い歴史の中で地道な積み重ねをしてまいりまして、その行事が今日大きく花を開いているというようなコスモス祭りとか、あるいは岩村田、野沢の祇園祭りというようなものを見ましても、行政という枠を超えまして地域の皆さん方がみずからのまちづくりというようなことでこれを盛り上げているという事例を見ましても、原点は地域の皆さん方が力を合わせてまちづくりをしていくということが大切ではないかと、このように思います。 もう1点では、一方豊かさという面では大変日本は高度成長以来すばらしい経済成長を遂げまして、多くの皆さん方が豊かさを満喫されているのではないかと、このように思います。同時に、また婦人の皆さん方の社会進出が大変進んでいるというような今日の社会経済情勢でございます。 そういう中で、町の活性化の一助という面で私は私的な面で考えるならば、婦人の皆さん方の家事労働の軽減というような1つの施策も込めまして、また家族の団らんというような点も兼ねての自分たちの住んでいる身近な町をよく知るというような意味も込めまして、週末の第1とかあるいは第3土曜日あたりをみんなで外食しながらまちで触れ合いをすると、こういうこともまちの振興と同時に家族の触れ合いになり、また市民との触れ合いになっていくのではないかというようなことも考えられるような気がしてなりません。したがって、この地域づくりは行政の力だけでなくて市民みんなで考え、みんなで実行していくと、こういうことではないかというように思います。そういう意味でご理解をいただければありがたい、このように思います。 以上です。 ○副議長(上原脩一君) 建設部長、柳沢君。 ◎建設部長(柳沢昇一君) インター周辺道路の整備状況について、お答えいたしたいと思います。 最初に佐久・軽井沢線の状況でございますけれども、主要地方道佐久・軽井沢線につきましては、高速道路佐久インターチェンジの主要なアクセス道路ともなるものでございまして、岩村田、住吉町より小田井方面にかけまして都市計画街路事業及び交通安全事業として県当局によりまして事業が進められております。また、岩村田北部土地区画整理事業と接する区間につきましては、区画整理により土地を確保し、整備が図られることになっております。いずれにいたしましても、本路線の重要性にかんがみまして早期全線改良に向け取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、仙禄湖線の整備状況でございます。 仙禄湖線につきましては、高速道路佐久インターからのアクセス道路として計画された道路でございまして、国道 141号バイパスと主要地方道佐久・軽井沢線を結ぶ延長 1,131メートル、幅員25メートルの道路でございます。この路線整備につきましては、市道改良工事として141号バイパス側から574メートルを昭和60年より事業化し、平成4年度完成の予定で進めており、現在約40%の進捗となっております。残る 557メートルにつきましては、岩村田北部第1土地区画整理地区内になるために、この区画整理事業として整備を進めており、現在埋文調査がほぼ完了いたしまして、今後工事に入るところでありますが、完成は平成4年度を予定しております。いずれにいたしましても、高速道供用までには完成させなければならないので、鋭意早期完成に向け努力しておるところでございます。 続きまして、国道 141号バイパスの整備状況でございます。 国道 141号線バイパスにつきましては、小諸市平原の国道18号線から臼田町勝間までの佐久都市計画道路小諸・佐久・臼田線を全線国道バイパスとして施工していただくよう運動を進めていたところでございます。全体計画の延長は1万 5,600メートルでありますが、そのうち既に供用されております区間は、野沢、跡部から臼田町の 4.1キロでございます。また、工事中の区間は岩村田の主要地方道下仁田・浅科線浅間中学校前から小諸市平原国道18号線までの 5.3キロメートルと、臼田町の残区間 1.1キロメートルでございます。 高速道佐久インターチェンジの供用を2年後に控えまして、当面する最重要課題は事業化されていない浅間中学校から跡部までの間 5.1キロの促進であります。このため、早期事業化を目指して期成同盟会を初め関係の皆様方とともに鋭意促進運動に取り組んでまいったところでございますが、先ほど市長からも申し上げましたように、当面主要地方道下仁田・浅科線浅間中学校前から県道上原・猿久保線TDKまでの間、延長約 1,900メートルの事業化を図るべく関係当局に働きかけておるところでございます。 具体的手法につきましては、国道バイパス及び都市計画街路事業を含む国庫補助市道改良等を取り入れ推進を図り、早期にTDK前までの完成を目指したいと思っております。この事業に当たりましては、応分の市負担も必要となりますが、事業化により国道 142号線跡部までの促進の足がかりになるものであります。市といたしましても、計画路線の用地先行買収等の促進を図りながら、今後より積極的に関係方面の運動を展開してまいるところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(上原脩一君) 経済部長、中山君。 ◎経済部長(中山全君) 鈴木議員さんのこんこん祭りにかかわるご質問についてお答えをさせていただきます。 ご承知のように、県下各地でも市民ふれあい事業といたしまして夏場を中心にした市民祭りが多く実施をされております。当佐久市内におきましても、市民祭りといたしまして定着しております佐久鯉祭りのほかに、夏場には歴史的に行われております祇園祭り等が岩村田、野沢で行われておるわけでございます。 そのほか、最近これ以外に中込地区の七夕祭り、またお盆の花火、岩村田地区のこんこん祭り、野沢地区のぎんぎん祭り、岸野地区のよいよい祭り等が開催をされまして、市民の触れ合いの場といたしまして年々盛大に開催をされているというような状況でございまして、ご案内のとおりでございます。 これらのイベントにつきましては、それぞれの地域で地域の振興発展を願っての企画でございますし、またそれに基づきまして実施されているものでございまして、いずれも開催日、実施方法等、それぞれの地域で特徴を出し合っての開催をしているのは議員さんもご承知のとおりというように思っておるわけでございます。 祭りそのものにつきましては、理想的には先日内山で行われましたコスモス祭りのように1カ所で行うことがより効果的であるというように思うわけでございますけれども、しかし、佐久市の実態から地域バランスのこともございましてそれも難しいというようなことで、市といたしましてはこれらの地域ごとの特徴あるイベントに対しましては、私ども所管している内容から申し上げますと商工振興につながるものであるとの考え方から、実は昨年度よりわずかではございますけれども、商店街活動化事業補助金、金額にして50万円でございますけれども、これを予算計上いたしましてご援助申し上げているというような実情でございます。 今後のことにつきましては、先ほど助役からもご答弁申し上げておるわけでございますけれども、私どもの考え方といたしましては、イベントということに限らず、やはりまちづくりという大きな観点の中から商工振興の一環として商店街活性化のために努力をしてまいりたいというように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 教育次長、小池君。 ◎教育次長(小池八郎君) ふるさとづくりの中の人材育成事業といたしまして実施をいたしました、中学生の洋上セミナーについての実施状況につきましてお答えをいたします。 本年度、ふるさとづくり基金の果実を運用いたしまして、佐久市ふるさと創生事業の人材育成事業といたしまして少年洋上セミナーを実施いたしました。このセミナーは、中学生の1年生、2年生を対象にいたしまして、洋上での共同生活の中で友情の大切さ、また忍耐力、協力の大切さを学び、限りなく広がる大海原の中で自然の神秘さや海の偉大さを知りながら広く世界を見つめ得る人材の育成を目的といたしまして、友好都市の清水市の協力をいただきまして、静岡市と佐久市の3市の共催で実施をいたしました。 一航海のセミナーは全体で80名の中学生でありましたが、佐久市からは男子10名、女子10名の20名の中学の生徒が参加をいたしました。7月28日、29日に清水市で行われました1泊2日の事前研修では、仲間づくりと船上生活での規律や決まりを学びまして、8月5日から8日までの3泊4日の洋上研修、いわゆるこれが本研修でありますが、これの研修では航海におけるところの船の知識や海洋観測をしたり、東京都新島への訪問をいたしましてグループワークなどを行いました。さらに8月18日の事後研修においては、壁新聞を作成し、研修成果の発表を行っております。 7日間にわたって行われました研修を終了いたしまして、今月の4日には佐久市の報告会を行いましたところ、研修生からは船での生活がしてみたかった、また友達がたくさんできたと、船酔いに耐え、友達と協力をして食事の当番等ができたというようなことなど、研修の感想が出されております。そして、このセミナーで学んだことを今後の学校生活の中で生かしていきたいというような報告がなされまして、この研修会も人材育成としての成果ができたというふうに考えております。 また、市内の中学校においては、研修生がこれから行われますところの文化祭等の機会を利用いたしまして壁新聞、またパネル展示などで発表会を予定しております。 この研修は、洋上研修という海のない佐久市の中学生にとっては得がたい研修であり、こうした洋上における体験が清水市の好意によって実施できましたことは佐久市の中学生に視野を広め、県外の中学生との交流を深めるという点で大きな収穫であったではないかと考えております。 こうした事業を今後も継続できるよう、清水市との連携を図りながら来年度も計画へ持っていきたいと考えておりますので、よろしくご理解をお願いいたします。 ○副議長(上原脩一君) 11番、鈴木君。 ◆11番(鈴木宮夫君) ただいまそれぞれご答弁をいただきました。 市長からは、高速道にまつわるインター周辺の事業の推進の状況を踏まえてやるんだと、それから 141号バイパスにつきましても、厳しいながらも市サイドの考えを取り入れて何とかやるんだと、こういうような決意が表明されたわけです。 また、助役からはふるさとづくりについての市との考えを述べられたわけです。これも市とすればこうなんだということで、一応受けとめざるを得ないかなというふうな気もするわけでございますけれども、催しによっては、いろいろな形でもっていろいろな要求等も出てくると思います。今回のこんこん祭りにいたしましても、もともとはやはり商店会の方々が主体になって動いたと、こんなことから、当然商工観光課がタッチしたと、こんなふうに思っておったわけですが、ここ2年ばかりはもう区長会が先頭に立って区民の祭りなんだということで、こういう方面に市は目を向けないのかというようなことまで市民の間から出ておると、こんなような状況の中でお願いしてみたわけです。 同じ所管で、経済部長からはご答弁どうかなと思いましたけれども、自発的にやっていただきましたので本当に感謝申し上げます。 それから、建設部長からはアクセス道4車線についての動向等が細かく報告されております。これも国、県サイドの事業でございます。鋭意これからも完成までには頑張るんだというようなご答弁でございます。 それから、教育次長からは先日行われました人材育成の事業といたしまして、少年の洋上研修ということもおやりになったという報告があったわけです。少年たちにしてみれば初めての経験でもあり、特に海洋というような、山国の少年が海洋での一時期を過ごしたと、こういう非常に貴重な体験、これは将来非常にこれからの少年にしては有意義な経験ではなかったか、こんなふうに思います。 それぞれご答弁ありがとうございました。  141号バイパスの件ですけれども、やはり第3次改良というのが非常にネックになっていると、難しいんだということが先ほどの小林茂太議員さんも申し上げておったわけですけれども、これが市サイド、あるいは県サイドでもって何とか窮地を脱していくというふうな話でございましたけれども、この第3次改良というものは果たしてあるのか。第3次改良ということを国が実際困難視しているのかどうなのか。先ほどもちょっと出ておりましたけれども、やはり自治体、あるいは県、自治体の強力な活動、運動がなければ進捗していかないのではないか、こんなふうに思うわけです。  141号バイパスの佐久市促進協議会も、もう既に長いわけです。もう10年の上だと思いますが、それでやっと一本柳・上原・猿久保線までが一応市の努力、県の努力でもって見通しがついたという段階にしかすぎないというわけです。これからの活動、非常に大変だと、こんなふうに私は考えます。再質問は避けますけれども、どうかひとつ 141のバイパスにつきましては、市長サイドでも懸命にひとつ県、国の方と取り組んでいただきたいと、こんふうに思います。 ふれあいの事業でございますけれども、特に最近区民の運動会ということが言われておるんですけれども、小さい区、大きい区を問わず、大きな校庭で、あるいはグラウンドでスポーツを楽しみながら触れ合いをされている、これは非常に私は大事な事業だなと、こんなふうに思います。このような普及、これはどういう方面でやったらいいのかわかりませんけれども、あるいは公民館なんかも必要じゃないかな、こんなふうにも考えますけれども、その辺もひとつこれからの課題として大いに考えていただきたいと、こんなふうに思います。 再質問は避けますけれども、いろいろなご質問に対して綿密なご答弁をお聞きいたしまして、一応了とし、私の質問を終了いたします。 ありがとうございました。 ○副議長(上原脩一君) 鈴木君の質問は以上で終結いたしました。 次に、池田康行君の質問を許します。 35番、池田君。 ◆35番(池田康行君) 私は、通告をいたしました3点の中で、まず農業問題について質問を申し上げていきたいと思います。 この農業問題については、過去何回となく質問を申し上げ、佐久市の農業が一歩でも二歩でも前進すればということで今日まで質問をしてまいりました。 まず農業の現状でございますけれども、大変深刻な状態にあるというように私は受けとめながら、理事者にこれから求めてまいりたいと思います。 佐久市農業は、客観的には日本農業の中にあるわけでございますが、佐久市農業を直視するならば重大な危機の中にあるという認識をしております。 日本国民の食糧問題でもあり、日本の消費者の生存権にもかかわる重大な問題であると考えております。歴代自民党政府は、国民との約束を破り、今日世界最大の食品輸入国になりさがり、日本国民の半年分は輸入で賄っているのが現状であります。その数量も年々増加、拡大をして、1年間に 2,500万トン、または 600万トンとも言われておるわけでございます。 穀物自給率は低下をしており、世界の中でも一国が 2,000万人の人口、その中では日本だけでございます。穀物の自給率が下がり、安全性が問われる農畜産物の輸入は国民の健康の上からも大変に不安が増大され、安全食品への声も日増しに大きくなってきておりますことはご承知のとおりでございます。 経済大国日本が海外でビルを買い、土地を買い、ゴルフ場を買い、絵画は、名画とも言われておりますけれども、三千数百万、世界の絵画の売買の約40%は日本が買っているという状況でございます。その反面、国民には消費税、または農業つぶしで最近最後のとりでの米まで水面下で輸入計画を図り、日本民族を忘れた農業破壊は将来エネルギーとともに食糧問題は重大な危機を招くと心配されるところでございます。 これから佐久市農業を客観的に見て、1項目別に申し上げ質問申し上げたいと思いますが、日本の政治、農政が日米安保の経済協力の中にあり、自民党政府、大企業がアメリカの従属的関係から今日の農業の深刻な問題として悪化、進行しておるわけであります。 さて、佐久市内の身近なところを見ますと、一部前進があるのかなと、探すのに大変でありますが、問題点は大変に多くあります。 第1点、佐久市の農畜水産物の粗生産額は、52年度をピークに88億あったものが年々低下をして、今日は停滞どころから大きく落ち込んでいると思いますが、どのくらいことしは見込めるのか、その落ち込んだ要因、または対策、または粗生産額をお尋ねをしたいと思います。 次に、他用途米の差益額についてでありますが、国会で林紀子我が党国会議員が6月に追求をしたわけでございますけれども、6億数千万、約7億円近いものでありますが、これを返還すべきだというように考えておりますが、現在減反を進める行政にも大きな責任があると思いますが、そのお考えをお聞きしたいと思います。 けさの新聞を見ますと、三重県では 9,600万円、これは三重県の経済連が我が党の県委員会に報告してきたわけでありますが、これは差益額、88年度で1俵当たりでありますが、 1,210円、89年が 2,294円、こういうようにきょうの新聞で報道されておりますが、佐久市の場合はどのように1俵当たりなっておるのか、また金額の上で先ほど申し上げたようにどのくらいになるのか、お答えをいただきたいと思います。 次に、佐久市内の水田以外の遊休荒廃農地、大変、 200ヘクタール、または 500ヘクタールというようなことも言われております。現在アンケートもとっておりますけれども、どのくらいあるのか、また行政と農協で話し合ってきておると思いますが、具体的にこれらの遊休荒廃農地に対する具体策がどのようなものであるのか、お答えをいただきたいと思います。 次に、佐久市の平成2年度予算は通年予算となっておるわけでございますが、平成3年度に向けてどのような具体策と予算を考えておるのか、ぼつぼつ予算編成期という中でございますけれども、お答えをいただきたいと思います。 次に、安全な食品、健康を守る立場から市長はその先頭に立つべきだと思いますが、私は厚生省の衛生局長としてその道のベテランだというように考えております。そういうことで、今までも答弁が非常にベテランにしてはあいまいな答弁であったわけでございますけれども、現在の安全食品という問題については非常に市民だけではなくて国民的大きな問題、課題であるというふうに考えておりますが、その辺のご答弁をいただきたいと思います。 特産振興について、特に計画または重点について現状を踏まえる中で、今後どのような具体的な対策を考えておるのか、お答えをいただきたいと思います。 次に、水田農業確立後期に入って、前期反省の上に立って実態がどうなのか、または経済効果というものはどのような状態になっておるのか、または今後の対策、これについてお答えをいただきたいと思います。 私が申し上げるまでもなく、今日農村は非常に高齢化をしております。後継者もいない、後継者問題も大きな深刻な問題でございますけれども、全国で83万ヘクタール、佐久市では 770ヘクタールという中でどのような対策を考えておられるのか、お答えをいただきたいと思います。 次に、結婚問題でございます。 結婚問題について、私はこれは人道上の問題、または人権にもかかわる重大な問題であると考えております。この問題について、行政または農協、商工会議所などなどでこの問題に対応すべきではないかと考えておりますが、私も小諸市の仲人をやったことがございますけれども、小諸市の場合は若い人たち、これは農村だけではございません。商店街、またはお勤めの中にも結婚できない方が多いわけでございますが、しかし、なかなか交流の機会がない、こういう中では小諸市ではボーリング大会だとか、またはその他のイベントをやって若い人たちの交流を図っておるということでございますけれども、佐久市はこの結婚問題についてどのように考えておるのか、また小諸市では予算も計上して真剣に取り組んでおりますが、佐久市の場合はどうか、お聞きをしたいと思います。 次に、農業と観光についてお聞きをしたいと思います。 市長も、観光問題については近々に水面下の大きな問題を浮上させたいという答弁もしておりますけれども、しかし、長野県下は、ことしは 9,500万をちょっと欠けますけれども、前年対比で 500万を超える多くの観光客が来ておりますけれども、佐久市の場合、私、特に農業との関係の中で観光問題について、県内の参考例、または全国的な参考例、昨日も池田町の北海道の問題も出されたわけでございますけれども、どのような検討がなされ、今後の具体策があるか、お聞きをしたいと思います。 次に、ことしは大変4月の気象庁の発表ではエルニーニョ現象で、4月から9月は低温で多雨であるというような気象庁の発表がございましたけれども、しかしそうではなくて、大変異常高温、乾燥ということで、招集あいさつの中に市長の報告がございましたけれども、大変大きな被害が出ておるわけでございます。これについて、市の職員の皆様方のご努力に対して感謝を申し上げるわけでございますが、実態把握と、まだまだ作物等もあるわけですが、どのような把握をしておるのか、または対策、対応、そして恒久的な対応というものも必要ではないかと、このように思いますが、お答えをいただきたいと思います。 次に、市長、農業問題については農業者だけではなくて農業をやらない人たちも含めて農業問題と佐久市の農業の将来について話し合っていく、その会を設けたいと、こういうことで農業問題懇話会ができましたが、この佐久市の農業を展望する、または振興する中で何回この懇話会を開催したのか、またその中でどのような意見が出されたのか、そして委員の10名というようなこともお聞きをしておるわけでございますが、どのような懇話会の委員の皆さんの名簿なのか、お聞かせを願いたい、このように思います。 そして、それらの貴重なご意見が出ておると思いますけれども、それに対してどのような具体策をとるのか、お聞きしたいと思います。 最後になりますが、米の自由化阻止という問題でございます。 先ほども申し上げましたように、最後のとりでである米の自由化阻止については、国会決議もございます。全国知事会、全国都道府県県議会議長会、全国市長会、全国市議会議長会、全国町村会、全国町村議長会、以上、国会決議を入れないで6団体でございますけれども、また佐久市議会でも米の市場開放は行わないという決議を全会一致でしております。 昨年は参議院選挙が6月23日にあったわけでございますけれども、またことしは2月18日の日に総選挙があり、各党それぞれ米の自由化はしない、市場開放はしない、こういうことで国民または農家、農業団体とも約束をしてきて今日に至っております。しかしながら、ご存じのように公明党は国会決議、公約を数カ月で踏みにじり、米の自由を92年度より10カ年で50万トン入れると言っており、農家からも関係団体からも消費者からも抗議電報、または批判が高まっておるところでございますが、市長の公約、または決議の重みについての見解を求めるところでございます。 第2点として、佐久市は21世紀に向けて第2次総合計画が60年に策定され、既に6年目を経過しております。この間、神津市長4年間、三浦市長になって2年目となっておりますけれども、この6年間の中にはある業種、産業もありますが、それぞれ落ち込んだというところもございますが、しかし全体的には好景気に恵まれ行財政も今日支えられてきておると思います。 好景気と言われる反面、8月2日のイラク・クウェート侵略によってこのところ48年オイルショック同様心配要素も否めない現況でございます。原油の値上げが日本のガソリン値上げ、ガスの値上げ、ガソリンについてはリッター10円前後、ガスについては五、六%値上げと、便乗値上げが次から次へと出る状況になっております。48年の千載一遇と言われたその時期と同様、またもや再現されようとしておるわけでございますが、市民生活も行財政も心配されるところでございます。 佐久市長三浦カラーして、第3次総合計画を地下室で始めていると聞いておりますが、見直し重点はどこに置いているのか、いつごろ審議会に諮るのか、また議会に素案を出すのか、お尋ねをしたいと思います。 最後に、カラオケボックスについて質問を申し上げたいと思います。 佐久市の青少年健全育成の立場からお尋ねをしたいと思いますが、佐久市内には昨年野沢地区に、じっとと申していいか実質と申していいか、いずれにしても当のカラオケボックスができております。そのことはご承知のとおりでございますが、法的には建築基準法、または風俗営業法などには全く触れない、関係がないと聞いておりますが、法的に規制はどうなのか、青少年の健全育成ということからも、行政は業者とどのような話し合いをしてきたのか、特に18歳未満という、中、高と、これらについて業者との深夜の立ち入りという問題についてもどのように話し合いをしてきたのか、また、佐久市内にはまだこれからも今後計画されているところがあるのかどうなのか、または全県的にどうなのか、また佐久地方の実態はどのようになっているのか、今後の対応についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。 以上、第1回の質問といたします。--------------------------------------- ○副議長(上原脩一君) 佐久市大字前山 807の4、市川章平さんほか2名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますので、ご承知願います。--------------------------------------- ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 池田議員のご質問にお答えを申し上げます。 かなり多項目にわたりましてご質問ございましたので、主なものについてご答弁申し上げ、細かい点につきましてはまた部長の方からお答えを申し上げます。 まず、農業問題につきまして、平成3年度の予算編成のポイントはどこに置くのかと、こういうご質問がございました。平成3年度の予算は、これからいろいろ検討するわけでございますが、平成2年度の予算の状況を見て3年度の予算を考えなければなりません。 したがいまして、平成2年度の農業予算の特徴だけちょっと申し上げたいと思いますが、池田議員のご指摘のように農業、また農村を取り巻く環境はガットによります牛肉、オレンジなどの12品目の裁定に引き続きまして米に対しても市場開放要求が出されるなどいたしまして、農産物輸入自由化に対する外圧がだんだん高まって厳しい時代を迎えておりますことは今ご指摘のとおりでございます。農業の生産工場、土地利用型の農業の体質強化、あるいは農業と農村の健全な発展を実現するために、第2次基本計画に沿って事業の推進を図ってきたわけでございます。 その中で、平成2年度の農業予算の特徴につきましては、農政関係は佐久市農業の将来ビジョンづくりとして農政問題懇話会を設置いたしまして、ハード事業につきましては足腰の強い農業基盤づくりを目指してバイテク研究事業と地域特産物開発事業等を積極的に推進してまいりました。あわせて、特産果樹導入事業あるいは畜産環境対策促進事業、また加工販売施設整備事業、さらに新業種導入事業、地域特産養業、生産流通対策事業、いろいろな多面にわたる事業を取り入れておるところでございます。 耕地関係といたしましては、水田、ほ場整備を重点に農業施設整備を推進してまいりました。平坦地の未整備の中込地区におきましても、75ヘクタールを平成2年より事業着手しているところでございます。市内の全水田におきます整備率は、88%の高い進捗率でございます。 また、未整備地区につきましては、いわゆる中山間地域で傾斜地が多く、耕地が狭小で、背後に山地が控えておりますことから、平坦地に比べますとほ場の整備が大きくおくれている現状から、受益者等と協議する中で現在推進しているところでございます。本年から、岸野日向地区を事業着手しております。 また、農村は都市と比べて生活環境の整備が立ちおくれております。特に近年、農村集落では過疎化、高齢化、あるいは混住化の進展に伴いまして新たに複雑な問題を抱えるようになってきておるわけでございます。このために、住空間としての農村の生活環境整備として集落排水事業を積極的に推進しているのが現状でございまして、南岩尾、志賀地区は管路処理場が完成して全地区水洗の供用開始が始まっております。 また、常和の地域も処理場が完成いたしまして、一部供用開始をされております。また、横根、桜井地域でも事業を現在推進しております。 なお、老朽化された水路、あるいは頭首工等につきましても、補助事業を導入いたしまして住民要望に沿うべく事業の促進を図っておるところでございます。 そこで、平成3年度予算編成のポイントについてでございますが、現在は平成2年度の事業を着実に執行して、農業の振興を図っている最中でございまして、平成3年度につきましては第2次総合計画との整合性を図りながら計画的な事業実施を推進していきたい。ことに平成2年度のまた推移も見守りながら考えてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 それから、2番目に輸入食品問題に池田議員が触れられております。確かに食糧の自給率、年々下がってまいりまして、今大変な食糧輸入国になってまいりました。輸入食品につきましては、日本では非常にチェック体制が厳しいということで世界的に知られておるわけでございます。国内におきましても、例えば長野県につきましては県下5カ所の保健所、あるいは県の衛生公害研究所で逐次検査を実施して、違反品の排除に努めておるわけでございます。こういう体制は、国、県のする仕事でございまして、市で直接チェックをするということはなかなか不可能でございます。国、県に対して厳しいチェックをするように言うことはもちろんでございますけれども、私どもも十分に食品の安全という問題は注意をしてまいらなければならない問題でございますが、先ほど池田議員が食品関係につきましては甚だあいまいな態度をとってきたと、こういうことをちょっと申されました。私は、答弁としてむしろはっきり物を言う方でございまして、時々人に憎まれるぐらい物をはっきり言う方でございまして、決してあいまいな態度をとっておるわけではございません。時々問題になります水の問題にいたしましても、きちっと科学的データに基づいて物を言ってるんでございまして、感情的に反対するようなことは私はいたしません。 ですから、現に御代田のこの簡水の水源問題につきましても、今厳しい調査の条件を出しておりますし、最近御代田で新築されました別荘の15メートル下に水源がございまして、そこで水洗便所の地下浸透をやっているということを聞いた途端にその水源をとめておるわけでございます。これは、まだ別荘の使用が新しいものですから、15メートルという非常に近いところに浸透型の水洗便所の放流先があるわけでございますけれども、実際には影響ありません。影響ありませんけれども、疑わしきは罰するといつも私申し上げておりますが、これほど近いと現在水道法に適合するからといってその水を飲ませるわけにはまいりません。だれが飲んでも気持ちの悪い水でございますので、直ちに取水を停止いたしまして御代田町に改善を申し入れる、やるべきことはきちっとやっております。決してあいまいな態度はとっておりません。 輸入食品にいたしましても、せっかくのご質問ですからちょっと申し上げたいと思いますが、つい最近輸入レモンの問題が新聞にございました。ベトナムの戦争で使った枯葉剤の中に含まれているものでございます。これは、現在農林省の農薬として登録をされております。これが日本に輸入されたと、つまり輸出国アメリカの残留基準以下、アメリカの残留基準は5ppm でございます。そういうことで、アメリカの残留基準以下ということで向こうから輸出がされまして、日本に入ってきて見つかったわけでございますが、日本の見つかった数字は高いもので0.68から、低いもので0.01ppm でございます。そこで、この数字が新聞に載ったわけでございます。 この24Dにつきましては、WHOの国際基準がございまして、国際的に2ppm という基準がございます。これはアメリカ、イギリスの自由国初め共産主義の国も全部集まって決めた国際基準でございます。この基準でいきますと、この輸入レモンは問題がないということになるわけでございます。これがこの24Dの1日許容摂取量というのは、人間の体重1キログラム当たり1日 0.3ミリグラムというのが、これだけ毎日食べても絶対大丈夫だと、こういう数字でございます。 これでこの輸入レモンに換算いたしますと、50キロの体重の人が毎日15ミリグラムずつこの24Dを食べても害は出ないと、こういう数字になってくるわけでございます。これでは話がわかりませんから、レモンに換算いたしますと、毎日24キロのレモンを食べたときに問題になる、こういう数字になるわけでございます。ですから、こういう公害問題というのは感情的に反発するのではなくて、きちっと数字を見て私はいつも物を言っておるわけでございます。1日にレモン24キロ食べる人はおりません。 ここで誤解のないように申し上げておきますが、私は添加物とか農薬は使わない方がいい、これはもうはっきり申し上げておきます。しかし、これほど国際的に流通が激しくなった時代に、やはり必要悪のような感じでどうしても使わなければならない場合が出てまいります。そういうときには、安全には安全を、国際的にも国でも基準を決めておるわけでございますので、そういう基準を見ながら評価をしてまいりたい。 このレモンは、輸入業者がみずから廃棄処分にしたということも聞いておりますし、そういう意味でも特に、この24Dが検出されたという記事を見ますと騒ぎたくなりますけれども、こういう数字ではっきり説明いたしますとそういうことかということになるわけでございます。決して私、この24Dという、こういうものを使っていいということを申し上げているわけではございません。使わなければ使わない方がいい、そう申し上げておるわけでございまして、決してあいまいな態度でいつも行政へ接しているわけではございません。きちっと科学的にデータを見て、これからも行政執行をやってまいりたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。 それから、農政問題懇話会のお話がございましたが、佐久市は千曲川、それから湯川等の河川からもたらされた大変肥沃な土地に恵まれた田園工業都市であることは、これはもう池田議員もご存じのはずでございます。私、市長に就任以前から農業を市の基幹産業と位置づけまして、農業の振興を推進しているところでございます。佐久市の農業は、国際化の進展に伴う市場開放の影響や、国内では産地間競争がますます激しくなるとともに、高速交通網時代の到来等、激動する環境下にあるわけでございます。 こうした状況を踏まえまして、広い視野に立って佐久市農業の現状課題を分析検討して、21世紀に向けて本市の農業の進むべき方向のご意見をお聞きするために、学識経験者6名、農業関係者4名、計10名で農政問題懇話会を発足させたわけでございます。懇話会の運営でございますが、本年度は農業の実態を分析していただく中で課題、問題点を具体的に掘り起こしていただきまして、平成3年度に将来の佐久市農業のあるべき方向づけのご提言をいただくようご依頼を申し上げてあるところでございます。 会の開催につきましては、初会合を6月1日に行いまして、その後7月30日に第2回目を開催いたしました。この中におきまして数多くのご提言がございまして、1つは農業と商工業及び観光とを結びつけ、それから2番目の土地の利用問題、3番目に農畜産物の流通問題、4番目に特産振興、5番目に後継者問題、いろいろな貴重なご提言をいただいております。 なお、懇話会の意見もございまして、現在農業の実態と農家の意向を把握するために全農家を対象に農家アンケート調査を実施しておるわけでございまして、調査結果を農業振興の基礎資料にするためと、ともに懇話会の検討資料にもさせていただく予定でございます。もう少しこれは結論を得るまでには、具体策を得るまでにはお時間を拝借したいと思います。よろしくお願いいたします。 その次の問題は、米の自由化の問題がございました。これは以前にもご質問いただいたことがあったかと思いますが、私は前にも米の市場開放には反対ですとはっきり申し上げてございます。なぜなら、今日本の産業は、工業関係は非常に国際競争力が強いわけでございますが、一番弱いのは農業でございます。したがって、今、池田議員ご指摘のように農業には本当に危機的ないろいろな問題があるわけでございまして、こういう国際競争力の弱いときに米の市場開放をやるということは大問題でございますので、やはり競争力がつくまでは私は米の自由化というのは反対でございます。はっきりこれも申し上げておきたいと思います。 それから、佐久市の総合計画でございますが、まず見直しの関係でございます。ご承知のとおり、ここに至る間は佐久市においては昭和47年から60年を目標とした第1次計画がございました。この第1次計画は、オイルショック、それから原油価格の大幅値上げなどの外的要因に加えまして、住民意識の変化などを理由に昭和54年に基本計画の改定がなされておりまして、現計画は平成7年を目標としている第2次計画でございます。 現計画は、おかげをもちましておおむね順調に推移いたしておりますが、議員各位のご支援、ご協力を初め市民の皆様にも大変なご支援をいただきまして、ともども強力な運動を展開しておるわけでございます北陸新幹線が、決着の時期を迎えようとしております。 これら大型プロジェクトの進捗状況を見きわめて、これにかかわる都市基盤の整備や高齢化問題、それから生活環境の整備、あるいはリゾート等々につきまして長期的視野のもとに改定の準備を進めてまいりたいと考えております。新幹線問題は、この年末が最終的な決着だと私は考えておりますので、その点も含めてこれから考えていかなければならないと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 あとは、また具体的に関係部長の方からご答弁を申し上げます。 ○副議長(上原脩一君) 経済部長、中山君。 ◎経済部長(中山全君) 池田議員さんから農業問題につきまして大変多くの事項についてのご質問をいただきまして、ご質問の順序と答弁の順序が若干違うかと思いますけれども、その点ご容赦をいただきたいと思います。 まず最初に、第1点といたしまして農作物素生産額の落ち込みの原因は何かというようなご質問でございますけれども、佐久市の作物の中におきまして、ご承知のように第1位は水稲でございまして、全体の約45%を占めます。第2位は畜産の16.7%、第3位が野菜の14.4%、第4位が花卉の10.6%、第5位が果実の 8.4%というのが昭和63年度の実績の中から統計上出された順位でございます。 それで、この中で粗生産額の推移を見てまいりますと、花は伸びておりますけれども、ほかの作物はいずれも落ち込んでおります。特に、粗生産額の45%を占めます水稲は、この落ち込みの第一の原因といたしましては、ご承知のように米の生産調整によります作付面積の減少が大きな原因となっているものと考えておりますし、また特に63年度の落ち込みが多いわけでございますけれども、これは冷害によるところの減収も水稲生産額の減少の原因となっているものと考えられるわけでございます。その他、全体的には農地転用等の面積も年間約36ヘクタール程度ございます。そのようなことから、農作物の作付面積の減少も生産額の減少につながっているという見方をしておるわけでございますし、なお、さらに加えまして農業従事者の高齢化、第2種兼業農家の振興等による労働力不足というようなことも減少の原因ではないかというように見ておるわけでございます。 こうした状況に対しますところの対応策でございますけれども、先ほどからもご指摘ございますように農業、農村を取り巻く情勢というのは非常に厳しいわけでございますし、また国際化、高齢化、成熟化、技術の高度化、社会経済情勢の変化が急速に進んでおるわけでございますし、また農作物そのものにつきましても過剰供給基調、また海外農作物の輸入圧力の高まりというようなこと、さらに先ほど申し上げましたけれども、農業従事者の高齢化による農業構造の脆弱化というように極めて厳しいわけでございます。 そういうようなことから、今後の問題といたしましては農業者の主体性と総意の上に立ちまして私どもといたしましては関係機関の、または団体と一体となりまして、基本的にはこれから高速交通時代も迎えるわけでございますので、生鮮農作物の供給基地としての佐久市農業の位置づけのもとに高生産性、高付加価値農業の展開を検討してまいりたいというように考えておるわけでございます。 次に、順序、若干変わるかと思いますけれども、特産振興のポイントでございますけれども、非常に難しいご質問でございまして、佐久市農業の中でよく指摘されるわけでございますが、佐久市ではいろいろな農作物がつくられるが佐久市としての特徴のある作物がないということでございます。確かに佐久市におきましては、多種多様な農作物が栽培をされておるわけでございます。そういうようなことから、佐久市でなければ生産されないというような農作物は1つもございません。いずれも産地間競争というような競争するような作物だけでございます。これを逆に言えば、佐久市は自然条件に非常に恵まれておりまして、何をつくっても生産することができるというようなことも言えるわけでございます。こうした中から特産振興を図ってまいるわけでございますけれども、先ほども申し上げたんですが、生鮮の作物の供給基地としての位置づけのもとに自然条件に基づいた作物選定をまずしていかなければならないというように思いますし、それと同時に一定程度の生産団地を形成していくという必要があろうかというように思います。そうした中で、消費者ニーズに沿った生産と販売体制を確立する必要があろうかというように思います。 特産振興ということになりますと、産地化を進めるということがまず条件になってまいるわけでございますけれども、これには都市と人、そして地域づくりというのが大きなポイントではなかろうかというように思うわけでございます。現在つくられている作物の中から、特に佐久市としての特徴を見出すべく今後農協を初めといたしまして関係機関の団体等と具体的に検討いたしまして、特産振興を進めてまいりたいという考え方でございますので、ご理解をいただきたいと思います。 続きまして、荒廃地、遊休地の実態でございますけれども、この関係につきましては佐久市といたしましてはおおむね 300ヘクタールほどあるのではなかろうかという推定をしておるところでございます。池田議員さんもご承知のように、その大きな原因というのは、特に桑園が遊休、荒廃しているというようなことでございまして、養蚕の衰退が主な原因ではないかというように思います。 昭和40年の養蚕飼育戸数を見てまいりますと、 3,580戸というような状況でございましたけれども、平成元年におきましては96戸というようなことで40分の1に減っていると、そのこと自体が桑園を放置しているというようなことにつながっているのではないかというように思うわけでございます。それに加えまして、劣悪な立地条件ということも相乗しております。 そういうようなことから今後の対応でございますけれども、非常に難しい問題でございます。新しい品目については産地間競争というようなことも出てまいりますけれども、いずれにいたしましてもこれから地域の皆さん方とコンセンサスを得ながら、導入品目を選定する中で、できるだけ対応をしてまいりたいというように思います。 ちなみに、昨年度遊休荒廃桑園の活用というようなことで、志賀地区におきましては約 2.7ヘクタールのプルーン団地を造成したという実例もございます。こういったようなものを今後の特産振興と合わせた中で発展をさせていきたいというように考えておりますので、よろしくご了承いただきたいと思います。 もう1つ、土地の有効利用というような面からまいりますと、農業振興にそぐわないお答えかもしれませんけれども、生産性の低い農地につきましては、もし条件がよければ農業にこだわることだけではなくて、将来見通しの中で地域農業の振興に支障を来さない範囲の中で非農業用地としての需要に応じた土地利用というものも一面考えていいのではなかろうかというように思うわけでございます。これは他の産業との調整、兼ね合いの中で行われるわけでございますけれども、そういった中で資産の付加価値を求めるということもやはり全体的な土地利用の中では考える必要があろうかというように思っております。そういうような考え方でおりますので、ひとつご了承をいただきたいと思います。 次いで、水田農業確立対策事業の関係でございますけれども、ご承知のとおり後期対策が本年度から始まったわけでございます。これは、単に前期対策に引き続いての後期対策ということではなくして、これまでの対策を反省する中で稲作を中心とした水田農業の健全な発展を図ることが肝要というような考え方をしておるわけでございます。 後期対策の重要課題でございますけれども、多様な水田農業と水田利用の展開というようなこと、効率的な生産単位の形成による生産性の向上、地域輪作農法の面的拡大と質的向上というような3点を掲げる中で、今後の対応をしていくことになろうかというように思うわけでございますけれども、いずれにいたしましても現状、本年度平成2年度9月1日現在の進捗状況でございますけれども、転作目標面積6万 6,035アールに対しまして転作確認面積が6万 7,186アールでございまして、差し引きプラス 1,151アール、達成率 101.7%というような状況でございます。これはまだ仮集計でございますので、今後また数字的なものは変わろうかというように思いますけれども、そういうような状況になっておるわけでございます。 今後、輪作作物というようなことから、経済効果を上げていかなければならないわけでございますので、その点につきましてもそれぞれの関係機関とも十分に打ち合わせをする中で今後の、恒久的な対応をするような方向に進めてまいりたいというように考えております。 次いで、干ばつ対策の関係でございますけれども、これは招集あいさつの中で市長から被害程度の点については申し上げてございます。         (発言する者あり) ◎経済部長(中山全君) そうですか。 他用途米の関係でございますけれども、実は前回の議案質疑の中で臼田議員さんからもご質問いただいたんですが、そのとおりでございまして、行政といいますか、実はこの問題につきましては政府と全農との取り扱いの中で行われた関係でございます。そういうようなことから、私ども市町村行政の中では直接タッチしておりません。それを前段ご了解をいただきたいというように思いますけれども、内容といたしましては、政府米と他用途利用米との交換の問題でございまして、これは1つには昭和63年度米穀年度でのものと、昭和61年度産の政府米とを、いわば63年度他用途利用米とを交換したと、簡単に言えば古米と他用途米の新米とを交換して消費者の皆さん方にうまい米を食べさせたということでございます。 この差額の問題のご質問でございますけれども、以前も申し上げましたように市町村行政としては直接タッチしておりませんので、実は佐久市農業協同組合から聞いた範囲でお答えをさせていただくしか方法ないわけでございますが、この交換清算金の関係については、佐久市農協につきましては経済連を通じまして集荷分に応じた金額が昨年12月農協単位に入金となっておりまして、佐久市農業協同組合では平成2年の2月に他用途米を出荷された生産者の皆さん方に支払われているということになっておりますので、その点ご理解をいただきたいというように思います。 数量的な問題でございますけれども、 5,426俵、金額にいたしまして 437万 1,585円というような内容のものがございます。 そのほかに、さらに62年産米と元年度産米との関係もあるわけでございますので、この内容についてはまだ明確ではございませんので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 ほかに観光と農業との関係がございます。ご質問がございまして、お答えをさせていただきたいわけでございますけれども、いずれにいたしましても現在の観光農業というのは、やはり観光基盤ができるとあわせた形で観光的な農業の振興も図っていく必要があろうかというように思います。現実的には、現在行われておるコスモス街道 254号線、これにおいて相当の農作物が直売をされているという実態がございます。それと同時に、果樹農家におきましては直売所等を設置する中で、この生食用の果実の販売、またはジュース加工等の付加価値をつけたものを販売しているというような状況でございます。その他、ドライブイン等におきましても振興果樹のプルーン等、また梅、紅浅間等のワインが次々に開発されておりまして、土産品としての好評を博しているのが現状でございます。 地場産品の育成を図る中で、こうしたワイン類の、またはジュース類、または佐久特産の佐久鯉の加工品、みそ、しょうゆ等、これらは東京、関西方面を初めといたしまして友好都市、または県内等の各種イベントに出展、また即売し、これらの物産の販路拡大に努めているのが現状でございます。 今後、こうした輪の拡大を積極的に推進をしていくことになろうかというように思うわけでございますけれども、実は仮称でございますけれども、現在佐久物産振興会の組織化を進めているところでございます。 こうした中で、組織的にこの農作物を、もちろんそうでございますけれども、地場産品の消費拡大を図って、またこれを啓発宣伝をしてまいろうという考え方でこの組織化を進めております。 さらに、今後、平成4年を期して上信越高速道の供用開始になるわけでございますけれども、こういったような関係の中から佐久市の特産農作物を買い求めていただくような、いわば観光農業マップの作成もいたしまして、それで宣伝に努めてまいりたい、PRに努めてまいりたいというように考えております。 それともう1点は、昨年9月発足しております物産会館建設委員会におきましても地場産業の検討に入っておるわけでございます。物産会館の建設云々ということについては、まだこれから検討していかなければならない問題でございますけれども、いずれにいたしましても地場産業を発展をさせていきたいと、観光と結びつけていきたいというようなことの中で、今後の対応をしてまいりたいというように考えておりますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 福祉事務所長、土屋君。 ◎福祉事務所長(土屋勝君) 農業問題の中ではございますが、全般を含めた結婚問題の対応策はどうしているか、こういうお話でございましたもので、社会福祉協議会を所管している立場上、私の方から全般を含めた結婚問題の対応策につきまして答弁をさせていただきたいと思います。 ◆35番(池田康行君) 経過はいいから、これからどうするかということだけ。 ◎福祉事務所長(土屋勝君) 前回の議会の中でも秋山功議員さんにもお答えを申し上げてありますが、結婚問題につきましては男女のバランスの問題もございます。それから、従来と非常に違ってきているという点は、結婚観の変化という点が非常に大きく変わってきておりますし、それから個人の自由な幸福追求と、そういった考えもございまして、非常に結婚という問題は難しい面があろうかと思います。 ご承知のとおり、現在行っております結婚相談は社会福祉協議会と農業委員会でそれぞれ行っておるわけですが、この相談内容によりましてはそれぞれの窓口で実施しておるわけでございますが、より一層効果を上げるための研究を現在鋭意行っておるところでございます。 先ほど、議員さんから小諸市の例として交流の場としてのイベントを行っている、それから予算も計上して真剣に取り組んでいるというようなお話がございました。しかしながら、基本的には民間主導型の事業が好ましいではないかとも考えております。議員さんからも、さらに先ほどお話がございました以上に具体的なお考え方、お知恵等ございましたらお教えいただければありがたいというふうに考えております。何といいましても、女性の結婚観が大きく変わってきましたという背景、そのようなことから非常に難しさがあるということだけはご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 教育次長、小池君。 ◎教育次長(小池八郎君) 池田議員さんのご質問にありましたカラオケボックスについてでございますが、カラオケボックスは手軽にカラオケが歌える個室といたしまして平成元年7月に県内で初めて長野市にオープンしたものでございます。その後、カラオケブームに乗りまして県下各地にカラオケボックスができまして、平成2年4月末現在では県内には42店舗 347室があります。また、佐久地方事務所管内では平成元年9月、先ほど議員さんおっしゃられました佐久市内に、野沢に1店舗と、小諸市の2店舗が営業を現在しております。 家族や友人知人などの健全な娯楽施設としてスタートをいたしましたカラオケボックスも、その利用方法を一歩間違えれば青少年の非行につながる危険性があります。その非行の事例としては、幾つか新聞、またテレビ等で報道されておりますが、カラオケボックスの指導につきましては、平成元年12月に長野県の青少年対策本部長の県知事から関係業者へ、青少年のカラオケボックス利用に対する通知、また適切な指導についてということの依頼文が出されております。また、カラオケボックスの経営者も県カラオケ事業者協会というものを設立いたしまして、未成年者に対する飲酒、喫煙の防止、中学生、高校生等の利用制限、また管理の徹底など自主規制に乗り出しております。 ことしの7月には、市内の小田井地籍に新たにカラオケボックスの建設計画が持ち上がりましたが、農業委員会の行政指導、また地域住民の熱意ある取り組みと設置予定者の理解によりまして実現に至りませんでした。今後さらに中込地区にもカラオケボックスの設置の動きがあると聞いております。さらに野沢にも、現在ありますカラオケボックスの増設計画もあると聞いております。 カラオケボックスの建築確認に当たりましては、風俗営業の範疇に該当しないので法規定に問題がなければ許可される建物であります。長野県は、住民運動、業界の自主規制と行政の啓発活動を通じまして青少年の保護育成に取り組んでいる青少年保護条例を持たないただ1つの県であります。今後、さらに佐久市内にカラオケボックスの新設も予想されますが、青少年の健全育成のため未成年者に対する飲酒、喫煙の防止、また中学生、高校生等の利用制限、管理の徹底など業者への協力依頼をいたしまして地域づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解をお願いいたします。 ○副議長(上原脩一君) 総務部長、臼田君。 ◎総務部長(臼田雄一君) 時間がございませんので、簡単にお答え申し上げます。 総合計画の見直しの中で、今回のイラクのクウェート紛争に関しましてのことでございますが、いろいろ前提条件はございますけれども、前の2回のオイルショック当時から比べますと日本経済の足腰もかなり強くなってきているというふうな識者の見解でございます。現在のところ、市税等に関しましても順調に伸びているということでございまして、不安感はかなりございますけれども、見直しの中で現在の情勢を大きく変えていくというふうな形までは至っておりませんので、よろしくお願いいたしたいと思います。 以上です。 ○副議長(上原脩一君) 35番、池田君。 ◆35番(池田康行君) 大変質問内容の中に項目が多かったということで、再質問する時間がなくなったわけですが、1点だけ市長に申し上げておきたいと、こういうふうに思います。 私、安全食品問題については、市長が当選以来、厚生省におられたということで何回か質問してきました。しかし、非常に輸入食品の安全性という問題について市長は言を左右にしてなかなか現実を直視した答弁というものはいただけなかったと、実態の中での答弁がいただけなかったということであいまいさという言葉を申し上げたわけですが、私は感情的に申し上げているわけではないです。これはもう事実、小麦からも出ておりますし、ダイオキシンがだんだんに体に蓄積されていく、これはレモン1日24キロ食べればという問題ではなくて、だんだんに体に蓄積されていく、これは大変な問題であるわけですが、そういう点で私は市民の健康ということで、感情問題でなくて、ひとつ今後もよろしくお願いをしたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 池田君の質問は以上で終結いたしました。 ここで午後3時まで休憩いたします。 △休憩 午後2時45分--------------------------------------- △再開 午後3時00分 ○副議長(上原脩一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○副議長(上原脩一君) 佐久市大字岩村田 2,020番の2、中島むつ子さんほか2名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますのでご承知願います。--------------------------------------- ○副議長(上原脩一君) 次に、市川律子君の質問を許します。 27番、市川君。 ◆27番(市川律子君) 通告に従いまして質問をいたします。 好景気や消費拡大で、デパートやスーパー、商店ではきれいに飾りつけをして消費ムードをあおり、過剰包装、使い捨て傾向に拍車をかけております。消費者も豊かさを感じないと口では言っておりますが、必要以上のものを買い込み、パックをそのままごみの袋の中へ直行ということがあるようです。 私は、こういう人たちが今の日本の消費経済を支えているとぼんやり考えていたときがありましたが、市のごみ処理場を見学させていただいてからこれは何とかしなければと思うようになりました。一緒に見学した人たちも、一様に余りにもひどい、私一人でもできることはしなければと熱い思いを抱きました。 市が行っている市内めぐりの中にごみ処理場が入っておりますが、希望者を募っただけではなく、部落単位とか事業所単位で本当は市民全体が現状を見学すればよいと思いますが、せめて一家で一人ぐらいは資源センター、クリーンセンター、宇縄沢の埋立地を見てほしいと思います。家庭から出たごみがどのように処理され、そこにはどのような問題があるかを知らないので、ぜひ計画をしていただきたいと思います。 資源ごみは、市場価格の低迷で回収しても手間賃にもならないようですが、日本の国にあり余って安値になっているのではなく、円高で外国から安く輸入できるので採算第一主義の業者が国内のリサイクルに目を向けないのです。今日のイラク問題のような不測の事態がまたいつどこで起こるかわかりません。 私たちが学生のころは、アメリカがはくしょんをすれば日本は風邪をひくと言われました。今日の日本の経済を考えたとき、どこかの国がはくしょんをすれば日本はどこかにまひが起こらないとも限りません。パルプ材を求めて熱帯雨林を乱発するなど、国際感情の上からも資源のことは無限でなく有限であるということを常に心がけておかなければならないと思います。このことに一人一人が意識を持つことが大切です。 このごろは、資源の回収の日に空き缶、ビール瓶とステーションへ出しておいてもそのときは回収されず、埋め立ての日に回収して宇縄沢へ持っていくようです。一度埋めたものはもう使いようがありません。資源として残せるものは、何らかの形で残しておきたいものです。 宇縄沢へ集まった資源も回収したいものです。そして、集まった資源の流通が悪ければ、保管場所とか、集まったものに対して何らかの支援をして、いざ鎌倉というときにまで待たせておきたいものです。このことについて、ご意見をお聞かせください。 宇縄沢から分別して資源の方へ回せば、宇縄沢の寿命もそれだけ延びるのではないでしょうか。宇縄沢があと4年で満杯になると聞いております。埋め立てごみがふえている今日、10年間であの面積がいっぱいになると考えたとき、広い佐久市ですが、やがてごみ市になってしまうのではないかと不安になります。 紙おむつがふえております。紙おむつは寝たきり病人のために開発されたものと聞いております。用便をしても濡れた感じの気持ち悪さがわからないし、漏れないし、使用後は袋に入れてごみの日に出せばよいのです。紙のおむつは子供のぐあいではなく、親の都合で便利に使えます。そこで、近ごろ使う人がふえております。紙おむつなど出し方に問題があるかと思いますが、ご指導いただければと思います。 佐久市は、ごみの分別が厳しくないということで、周りの町村からの置き捨てにごみステーションの周りの住民は迷惑をしております。周りの町村と出したごみはその自治体内で始末する旨の話し合いをしておりますでしょうか、お伺いいたします。何かよい方法をお考えいただきたいと思います。 ごみ問題に関連して、消防部長にお尋ねいたします。 最近、市内でごみ収集車の火災があったとお聞きしましたが、その概要についてお知らせください。また、その車には消火器はあったのでしょうか。さらに、ごみ収集車には消火器の設置義務はないのでしょうか。設置義務のある車はどのような種類の車があるか、お伺いいたします。 ごみを減らすには、品物を買ってくるときから少なくするように心がけなければいけないと思います。近ごろスーパーでサンマのばら売りを見かけました。欲しいだけビニールの袋へ入れてこられて、とてもよいことだと思いました。もちろん買う人のモラルも必要ですが、ごみ問題等の一因となっている使い捨て容器や過剰とも見られる包装などを減らすため、スーパーやデパートの協力も必要なことです。瓶の入れ物、紙パックのような資源として回収できるものを取り扱う店は、佐久市廃棄物の処理及び清掃に関する条例を実行するように指導していただきたいと思います。特に、これから複数の大型店の出店が聞かれますので、業者との話し合いの際にはこのことは約束をしていただきたいと思います。 クリーンセンターも持ち込み量が増加し、この上高速自動車道によるインターチェンジの建設、また工場誘致等によるごみの排出量は爆発的な増加が予想されます。現在でも排出量の多い7月、8月は24時間フル回転と聞きます。そして、ダイオキシンのことも気にかかります。クリーンセンターではどのような処置をとりますか、お聞かせください。 燃えるごみは焼却炉で燃やし、生ごみはコンポストで畑や庭へ埋めて始末をしている人が大勢おりますが、これから焼却炉やコンポストを設置しようとするとき、何か助成の方法があったら教えてください。 6月の第1日曜日は市内一斉清掃の日で、ごみの日でもあるわけです。6月をごみ月間として、ごみ処理場や資源センターの親子一日所長とか、部落や公会堂や広場で親子ごみ教室を開いたり、街頭キャンペーンをして家から出た後のごみの行方を見届けるのも大事なことと思います。 ごみを出す人、それを始末する人、またそれらをコントロールする行政の三者の話し合いがあれば、3人寄れば文殊の知恵でよい考えが浮かんでくると思います。佐久広報、公民館報等でPRをし、地域課題としてごみ問題を積極的に取り組み、一人でも大勢の人にごみについて関心を持ってもらうことがごみの減量化につながるのだと思います。 以上、ごみに対する行政のお考えをお聞きしたいと思います。 第1回、以上です。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 市川議員のご質問にお答えをいたします。 事業所や部落単位でごみ処理施設を見学させてはどうかというご提言、大変結構なことだと存じます。自分が出したごみがどのように処理されているのか、実際見ることによって、ごみを出す側から処理する側の苦労も理解できるのではないかと思います。方法については、市内の施設見学などいろいろな方法がございますので、これは事務当局に検討をさせます。 ご指摘のように、宇縄沢最終処分場に有価物として利用できるものが埋め立てられておりますが、利用方法はというご質問ですが、確かにまだまだ利用できる冷蔵庫、洗濯機、分別さえすれば資源となる金属、紙類もたくさん搬入されております。ある意味では宝の山とも言えるわけでございます。しかし、円高によります原材料が安く輸入される今日、再資源化するためのコスト高は再利用化をますます困難にしておるのが現状でございます。これからみんなで知恵を出し合って、限りある資源を有効に利用しなければならないわけでございますので、市民の皆様にもぜひ分別収集にご協力をいただきたいと思います。 きのうも一般質問でごみの問題は質問をいただきましたけれども、交通戦争と並んで、今ごみ戦争という言葉がございます。家庭のごみから始まって産業廃棄物まで、これからごみの問題は非常に大きな問題となってまいりますので、また市川議員におかれましてもいいお知恵があったらひとつぜひ拝借をさせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 あと細かい問題は、部長の方から答弁をいたさせます。 ○副議長(上原脩一君) 民生部長、森角君。 ◎民生部長(森角芳蔵君) 市川議員のご質問にお答えをいたします。 たくさんありましたものですから、順が不同するかもしれませんけれどもよろしくお願いをいたしたいと思います。 最初に、各事業所とか部落単位で現場見学ができないかとのご質問でございますが、先ほど市長がご答弁いたしましたように方法等については早速これから私ども研究いたしまして、ぜひひとつそのような機会をつくっていただければなおかえって幸いでありますので、よろしくお願いをしたいと思います。 なお、議員の方からお話がありましたように、現在市内施設見学を実施している中に宇縄沢の最終処分場、それからクリーンセンターが見学のコースの中に入っておりますが、私どもにこの参加者の皆さんから感想が寄せられております。この経験が正しいごみの処理につながれば、大変幸いだと思っております。 また、処分場と、それから焼却場だけでなく各ごみステーションの視察などもぜひしていただければと思いますし、また大変失礼かとは思いますけれども、ごみ収集の体験などもぜひご参加いただければ大変ありがたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。 それから、先ほど消防所長にというようなことでございましたが、ごみ収集は私の方で委託を業者にしておるわけでございまして、火災のことにつきまして詳しくは消防署長の方でお答えがあろうかと思いますけれども、先に通告をいただいておりましたので、そのときの概要について掌握をしておりますので、私の方からちょっと簡単にご説明をさせていただきます。 今回発生いたしましたごみ収集車の火災は、使用者のスプレーをごみの積載時にノズルが押し込まれまして、未使用分のガスの噴出によりまして、それが静電気かと思いますけれども、火花等によって発火したものでございます。当時、幸い従事されておりました従業者の機敏な行動によりまして大事に至らなかったわけでございますが、その直後、市長名で全市民の皆さんにぜひ注意をしていただきたいということで回覧等で啓蒙をいたさせていただいたところでございます。 どうかひとつ、これからもごみの出し方につきましては収集カレンダーに詳しく私ども書いてございますので、ごらんをいただきましてご協力をいただければありがたいと思いますし、またスプレー等にあける容器なども市の連合衛生委員会であっせんをしてございますので、ご利用いただければと思います。よろしくお願いをいたします。 それから、佐久市は分別に厳しくないために他町村からの佐久市のごみステーションを利用するというふうな今ご質問でございましたが、これに対しましては、また反面、佐久市民が隣接市町村のステーションを利用することも実はあるようでございます。市町村担当者会議の中でも、この問題について話題になりますが、話の中ではお互いさまだと、こういうふうな感がございます。そんなことで、こんなことでは困るわけでございますが、ただ事実といたしまして他町村の住民が佐久市の収集カレンダーを窓口にもらいに来たというふうな例もございますので、これから近隣市町村の皆さんとも会合の折に、ひとつお互いにこの点については十分注意するような話し合いをさらに進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 それから、市川議員ご経験から非常にごみが多いというふうな、見学された中で家庭用焼却炉の補助制度等についてのお話がございましたが、実はこの補助制度につきましては、昭和58年までは市がこの補助制度をつくってありました。ただし、59年に佐久市のクリーンセンターが完成時にこの補助制度を廃止いたしました。このときに、家庭用の焼却炉の設置が普及した時点で市に対しましていろいろ住民の方から苦情が出てまいりました。広い屋敷を持っておる方はいいわけでございますけれども、狭いところに焼却炉を設置するというようなことで、隣に煙がいくとか臭いがするとか、すすが出るとかというふうなことで、このごみの焼却炉はほとんどのご家庭が大体自分の家の隅に、隣との境みたいなところへ設置するというようなことで、こんな苦情が実は市に当時大変寄せられておったということも事実でございまして、現在はクリーンセンターができましたのでこの家庭用のごみの焼却炉に対する設置補助の考えはございません。よろしくひとつお願いをしたいと思います。 それから、ダイオキシンについてのご心配のお話がございました。過日、テレビ、それから新聞等で高知県の土佐清水市のごみ焼却場からダイオキシンが検出されたとの報道がございまして、私どもクリーンセンターを持っておりまして大変ショックを受けたわけでございますが、このダイオキシンは炉内の温度が 300度ぐらいのときが最も多く発生をするようでございます。その前後だとか、それから高低にかかわらず、生成が非常に少なく、その前後といいますか、要するに 300度をうんと超えてしまっているとか、うんと低い場合にはその生成が少ない、こういうふうなことがデータを示しております。 それで、佐久クリーンセンターは 800度前後の高温で常時焼却しているために、その心配は現在のところないかと思います。ただ、一部電気集じん機のところで 300度ぐらいになるところがございますので、心配になるとすればこのところかと思いますが、いずれにいたしましても住民に心配をかけることではいけないということで、調査をするべく現在クリーンセンター組合で準備を進めておるところでございます。 なお、国ではダイオキシンの発生を抑制するためのごみ焼却場施設の構造維持に関するガードラインというようなものの作成を、今年度中に作成すると過日報道をされております。さらにまた、クリーンセンター独自では定期的にばいじんの検査だとか、それから硫黄酸化物、窒素酸化物、塩化水素などの調査を行っておりますが、いずれも国の基準をかなり下回っておる、このような結果が出ておりますこともご報告をさせていただきます。 それから、紙おむつの先ほどお話がございましたが、実は前の議会のときにもごみのことで問題になりまして、軽井沢町と私ども佐久市の分別収集の方法が一部実は変わっておりました。軽井沢町では、新聞紙だとか雑誌というものを全部クリーンセンターへ実は持ってきて焼却処分をしておりました。そこで、私ども、4月になりまして軽井沢町当局とお話し合いをさせていただき、ぜひひとつ新聞紙だとか、それから雑誌などについては佐久市と同じように資源として出すように軽井沢町の方でも指導してほしいと、こういう申し入れをしておきまして、それが実りまして、過日軽井沢町の役場の担当者と私ども話し合いを持ちましたところ、軽井沢町でも佐久市と同じような分別方法に改めましたと、こういうことでございます。 ただ、紙おむつの先ほどお話がございましたが、紙おむつにつきましても実は佐久市は宇縄沢の処分場へ紙おむつを不燃物の出す日に出しておったわけでございますけれども、軽井沢町ではこれをクリーンセンターへ当時みんな持ってきておると、そこで、この紙おむつの一体処理の正しい方法はどうするんだということでいろいろ研究を県などにもご相談申し上げてきたところ、汚物を取って焼却することがいいだろうと、こういうふうな話になりまして、佐久市でもしたがいまして今後は汚物だけを取り除いていただいて、そして焼却にしたいと、要するに可燃物の出す日に出すと、このように来年のカレンダーから改正をしてまいりたいと考えておりますので、どうぞひとつよろしくお願いをしたいと思います。 それから、6月に長野県一斉にごみ月間というようなことで、今市川議員お話がございましたように月間があるわけでございますが、このときに一日ごみ教室を開いて、親子教室ですか、いろいろな行事が考えられると思いますけれども、一日所長とか一日現場の責任者になっていただくようなことはどうだろうという今ご提言でございます。この点については大変結構なことでございますので、研究をさせていただきましてぜひ実現できるようにしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。 以上です。 ○副議長(上原脩一君) 消防部長、須江君。 ◎消防部長(須江弘至君) 市川議員のご質問にお答え申し上げます。 ごみ収集車の火災の概要、また消火器の設置義務の有無、それから設置義務のある車はどのような種類の車があるかと、このようなことにつきましてそれぞれご答弁申し上げます。 この車火災は、去る7月10日午後2時30分ごろ、大字志賀中宿八幡神社入口付近の県道上、すなわち主要地方道下仁田・浅科線においてごみ収集中の車から出火いたしまして、後部配線部分を焼いた自動車火災であります。消防署が知ったのは午後6時ごろでありまして、これは生活環境課からの通報による事後文知の火災であります。火災原因を調べてみますと、収集ごみの中に何か取り灰等火種があったのか、あるいはスプレー缶の圧縮による発火ではないかと推定されるわけですが、消防署の結論的には原因不明ということで処理せざるを得なかったのであります。 その車の運転手は、水バケツで消火に努めましたけれども消し切れず、付近の人が消火栓からホースを延長して消火に協力してくれたという報告を受けております。 消防署といたしましては、収納するものの中にあるスプレー缶などは高熱の空気の中で圧縮すると発火する危険があるので、暑い時期には十分注意するよう指導をしたところであります。また、消火器についても指導をしてまいりたいと思います。 この車に消火器はついていませんでしたけれども、先ほど民生部長からちょっとご答弁があったわけですが、消火器の設置義務はありません。 次に、消火器設置義務のある車は消防法及び道路運送車両の保安基準によりまして大きく分けて5種類のものがあります。1つには、消防法でいう移動タンク貯蔵所、いわゆるタンクローリーで、危険物すなわち石油類を搬送する車両であります。2つには、火薬類を運送する自動車であります。3つには、 150キログラム以上の高圧ガスを運送する自動車であります。4つには、放射性同位元素、これを運送する自動車であります。最後の5つには、乗車定員11人以上の自動車であります。したがいまして、ロマンスカーとか定期バスとかマイクロバス等々、定員11人以上のものはすべて消火器を備えなければならないと、このようになっております。 以上でありますので、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(上原脩一君) 27番、市川君。 ◆27番(市川律子君) ダイオキシンは、クリーンセンターで使っているような電気集じん機ではばいじんが排出されるときに一緒に出るようですけれども、バックフィルターというんですか、ガラス繊維の集じん機だと単価は高いそうですけれども、人命や遺伝子にかかわってくることですので可能な限り少なくするためにもできたらつけかえていただきたいと思います。 それから、小諸市の平原に産業廃棄物の中間施設ができるそうですけれども、どんな施設でしょうか。公害には十分配慮なされていると思いますけれども、お聞かせください。 ○副議長(上原脩一君) 民生部長、森角君。 ◎民生部長(森角芳蔵君) お答えいたします。 ダイオキシンの関係で、集じん機というようなお話がございましたが、こういうふうなものを含めまして、先ほどちょっとお話し申し上げましたように厚生省の方でこの年内をめどにガードラインを作成をして、それを示したい、その中には多分こういうものも入ってくるようなことを聞いております。それができました時点で、また指導があって対応をしていかなければならないと思いますが、ひとつよろしくお願いをいたしたいと存じます。 それから、小諸市に建設中の産業廃棄物処理場の施設でございますが、これは小諸市と佐久市の境でございまして、あそこは小諸市の大字平原地籍になるわけでございますが、この施設は民間業者が建設中でありまして、建設に当たりましては当然許可を必要といたしますものでございまして、厳しいチェックを受けて建設に当たっておるところでございます。それで、廃棄物処理及び清掃に関する法律というのがございまして、すべて現在この法律をクリアいたしまして、施設について現在建設がほぼ進んでおるようでございまして、近く県の検査を受けまして、10月中旬ごろ操業をされる予定と聞いております。この事業所での取り扱いの品目は、医療廃棄物、それから廃油、ゴムくず、建築廃材、金属くずなど、約20種類の品物を扱う予定といいますか、扱うことになっております。 以上です。よろしくお願いいたします。 ○副議長(上原脩一君) 27番、市川君。 ◆27番(市川律子君) 前向きなご意見もありまして、大変うれしく思いました。 佐久市婦人団体連絡協議会では、深刻しているごみ問題について何か解決に役立つことはないかと、今年度の重点事業といたしましてごみ問題に取り組む委員会を組織し取り組むことになりました。 ごみを少なくすることについては、1、生ごみは畑や庭へコンポストを使って堆肥化する。2、家庭で燃せるものは家庭の責任において燃やす。3、牛乳パックも資源ごみとして取り扱うので取り扱いに留意する。また自分たちでも趣味と実益を兼ねて加工方法などについて研究してみる。4、紙おむつの使用量が非常に多くなってきたので、使用後の処理方法について行政と一体となり指導していく。5、油は料理する材料と見合わせて使い切るよう加減し、残ったものは野菜いためなどほかの料理に活用する。6、古い衣料など寝たきり病人や老人ホームなどで使ってもらうため決まった大きさに切る。化繊は機械などを拭くときに使えるので活用する。7、区長さんや衛生委員さんにさらに積極的に地域で取り組んでもらう。また、企業と定期的に話し合いを持って意見を交換して、この中で容器の回収のこと、パック、紙トレイなど過剰とも思われる包装の問題、それからばら売りをしてもらうよう企業に協力を依頼する。さらに、市民一人一人理解し関心を高めていくための広報活動として、市広報、公民館報にごみ問題を載せてPRに努めていただく。また、小中学生、一般市民から標語を募集する。とにかくみんながこみに関心を持つことがごみを少なくすることにつながる、こんな意見が出ました。 そして、自分たちで出したごみを片づけてもらうのだから、ごみの袋を入れる箱を自分たちで買い、決められた場所へ決められた時間だけ置くという高い意識を持ったグループもありました。特に、アパートの管理人さんが大きな箱を買って仲間に入ってもらったことは効果が上がり、よかったそうです。 生ごみの収集日を週1回にすると、ごみを少なくする努力をするのではないか、また、個々に出す量が違うので有料にしたらどうかという意見も出されました。等々申し上げましたが、ごみ行政に何か参考にしていただけるものがありましたらと思って申し上げました。 ごみ問題は、繰り返しPRすることにより市民の意識が高まるのではないか、PRに使う回覧も漫画などを取り入れ、目先を変えてご指導をお願いしたいと思います。 婦団連も、行政、地域と一体となりごみ問題、いわゆるごみを少なくする、分別を正しくする、収集日を守るなどのことを率先して取り組んでいく方向が出ましたので、ご理解とご協力をいただくために報告をさせていただきました。 以上です。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 今ご指摘ございましたように、婦人団体連絡協議会の方でもいろいろごみの問題取り上げて、積極的にご検討をいただいております。大変ありがたいことだと思います。今のご提言、これも肝に銘じまして私どもごみ処理対策に取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ◆27番(市川律子君) 以上で終わります。 ○副議長(上原脩一君) 市川君の質問は以上で終結いたしました。 次に、高見沢金造君の質問を許します。 21番、高見沢君。 ◆21番(高見沢金造君) 通告に従いましてご質問を申し上げます。 まず第1点としては、佐久市交通体系の道路行政について市長のお考えをお尋ねするものでございます。 道路行政については常に深い関心をお持ちになられ、安全で地域住民の福祉を考えられたご努力には敬意を表するものでございます。 さて、これからの佐久市広域中核都市機能を認識している市長は、高速交通網の整備は急務であり物流の動脈であると申されております。関越自動車上信越高速道佐久インターも平成4年をめどに開設の見通しとなり、また北陸新幹線も新規格どおり軽井沢以北について、12月には運輸省では予算づけが考えられているやに聞いております。 昨日、清水議員一般質問の中で、佐久市人口10万都市の構想が打ち出されましたが、これにあわせて高速交通網の結節点としての佐久市の役割と、これに伴う予期される産業経済の振興発展、情報文化の交流発展は絶対なものが約束されると存じます。 このような中で、佐久市の交通体系のマップを再度見直すことが大切ではないかと思います。市長のご所見をお聞かせください。 市の道路網の整備についても、個性豊かにして市または地方の独自性が大切であると思われるが、お考えをお聞かせください。 佐久市における交通体系、計画策定の中で、主要国道3線を含めて主要地方道、都市計画道及び市道であります生活環境道等があります。これらの道路状況の現況と実施計画を簡単にご説明願います。 なお、道路の問題につきましては、先ほど来先輩各位のご質問の中にも重複するところがあると思いますが、ごく簡単で結構でございます。141号 バイパス促進状況はどのようか、都市計画道路についてもご説明ください。 佐久市は、市長ご口承のとおり高速道インターチェンジを初め都市計画による流通センター、予想される新幹線駅周辺整備計画、佐久リサーチパーク、千曲川沿線東西保健休養地の開発等、多くのイベントがございます。これら道路計画策定には、均衡を保ち、ストロー現象などを起こさぬよう強く要望いたします。これからの道路建設計画の中には、佐久市環状道路設置も必要ではないかと思われますが、ご所見をお聞かせください。 佐久市には、ただいま架橋が少なく、特に大沢・太田部線、鍛冶屋・太田部間、また中込・桜井間の御影橋の即時改良が望まれます。先ほども小林議員からの質問もございましたが、お考えと今後の対策について簡単にお聞かせください。 佐久市道路行政については、住民要望等も多く十分に満たされておりません。建設には多額の財投になるわけですが、資金もつくる、仕事もやるということでご努力をお願いするものでございます。 次に、第2点といたしまして野沢・大沢小学校統合時点に中島雋吉氏寄贈の講堂の解体が余儀なくされ、これが取り壊しの条件として60年度をめどに当校地区へ社会体育館の建設をし、市教育委員会はこれを責任を持って履行することを確約する、市長、教育委員長名をもって昭和57年9月4日付をもって、当時の野沢小学校建設委員長飯田求氏、区長会長木内保氏との間に確約書が取り交わされておりますが、既に9年の歳月がたっております。この件について、市長並びに教育長は計画をしておるのか、また責任をもって履行するとあるが、いつ建設をするのか、お聞かせください。 次に、第3点目として国道 141号線バイパス沿い野沢地区農振解除についてご質問を申し上げます。 本件につきましては、既に平成元年9月、野沢地区区長会長名をもちまして道路沿い側面 100メートル幅にて農振解除方陳情がなされておるものでございます。本件につきましては、バイパス計画ができましたときに地権者の方々が第1次用買、第2次用買と再度にわたって土地の提供に協力をしてできたバイパスで、いずれの地権者も将来を期待して協力したものでございます。既に通路については、野沢分 2,270メートルが58年9月6日には暫定2車線が、また臼田分 1,340メートルが63年8月8日に暫定2車線が供用開始となり、野沢分は既に8年目を迎えておるのでございます。 西山保健休養地開発の計画も進み、洞源湖、クアハウス建設事業も設立のある中、南部地区の均衡ある発展のために農振の解除を強く要望するものでございます。市長のご決断をお聞かせください。 以上、第1質問といたします。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 高見沢議員のご質問にお答えを申し上げます。 佐久市の交通体系の道路行政について、どのような基本的な考えを持っておるかと、こういうことでございますが、佐久市では関越自動車道上越線建設の工事が今順調に進んでおります。さらには、中部横断自動車道の具体化など、21世紀に向けて基幹交通網がこれから整備されつつあるわけでございます。 これら都市づくりの動脈の整備は、佐久市の成長の方向、進路を確定する大変大きな要因となるものでございます。したがって、都市のあるべき姿を長期的に見きわめながら、産業、社会、文化、そして市民生活の隅々にまで行き渡る利便性、快適性、安全性を追求いたしまして、総合的な交通システムを構築することを道路行政の基本に据えて進めていきたいと考えております。 そこで、今後市民生活が一層広域化してまいりまして、交流が活発化することに対応して地域間を初め首都圏、東海道ベルト地帯、こういうものとの円滑な交流を確保するために総合的に交通網の整備を進める必要があります。このために、佐久市の都市計画道路と市域一円、さらには隣接する市町村との道路網の整備をさらに促進いたしまして、幹線交通ネットワークの効率性の維持とこれらの幹線から生活道路に至る体系化を確保していかなければなりません。これによって、市街地の都市機能へのアクセスを短絡させまして、社会活動の一層の活発化を促進していきたいと考えております。また、沿道環境対策、そして交通安全対策などについても配慮していかなければなりません。 以上を基本に据えまして、道路行政を進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 それから、2点目に野沢・大沢小学校合併時点の確約書の件でございますが、実は私、市長に就任いたしましてしばらくこの問題知らないでおったわけですが、あるとき突然地元の方からこの話をお聞きして、随分また古い確約書が出てまいりましたのでびっくりをしておったわけでございまして、教育委員会の方で今いろいろ検討をしておりますので、教育長から答弁をさせていただきます。 3点目の 141号バイパス沿線の農振解除のご質問がございました。農業振興地域整備計画につきましては、昭和47年に県から農業振興地域の指定を受けまして、地区の説明会、それから農業振興協議会での協議を重ねて、地権者の同意を得て昭和49年に農業振興地域整備計画を策定して、農地用として利用すべき土地について農振農用地として設定したわけでございます。その後、昭和52年と59年に特別管理によりまして農振農用地区域の変更を行いまして、昭和59年の変更では野沢中部、そして西部地区20ヘクタールを含めまして農振農用地75ヘクタール、白地区域と合わせて 177ヘクタールを都市計画用途区域に編入したわけでございます。 また、急を要するものにつきましてはその都度一般管理によりまして農業振興地域整備計画の達成に支障のない範囲で農振農用地区域の変更を行ってきているところでございます。 ご質問の 141号バイパスの両側は、ご存じのとおり優良農地が集団的に展開している佐久市の主要な穀倉地帯の一つでありますことから、農振農用地区域からの除外に当たりましては都市計画用途区域内の土地利用状況も踏まえながら慎重に対応していかなければならないと考えております。 しかし、そうは言いましても経済事情の変動、社会情勢の推移と地域住民のニーズに対応していかなければならない面もございますので、長期的な展望と広い視野に立って地域の活性化と農業振興との調和、それぞれの機能分担と調整に十分配慮して、計画的に利用を進め引き続き検討をさせていただくとともに、対応に誤りがないように上部機関、つまり県とか国並びに関係機関と協議しながら地域の発展に寄与していきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 その他の質問については、部長の方から答弁をいたさせます。 ○副議長(上原脩一君) 教育長、大井君。 ◎教育長(大井季夫君) 野沢・大沢小学校合併時点の確約書は取り交わしておるが、どうなっておるかというご質問についてお答えをいたします。 昭和57年9月4日に、野沢・大沢統合小学校建設の条件整備として社会体育館建設をするという確約書が取り交わされておるわけでございます。これは、野沢・大沢統合小学校建設に当たり、既存の野沢小学校講堂が校舎配置上支障となるためにこれを取り壊しに伴う条件整備として、60年を目途にスポーツ振興法に基づく公立社会体育施設整備費補助金交付要綱による国庫補助金を導入の上、当該地区へ社会体育館の建設を行うと、こういう約束の確約書でございます。 教育委員会におきましては、この約束を履行するために今の条件等をいろいろ勘案をしながらこの問題を検討してまいった経過がございます。その中で、昭和57年には野沢小学校の体育館が、また60年には大沢の社会体育館が建設をみております。県民運動広場の体育館もあるというこうした状況の中で、地元の皆さんから約束の社会体育施設よりもむしろ文化的施設に変更したいという意見が出され、新たに昨年、平成元年12月25日に教育長あてに新たに要望書として「野沢・大沢統合小学校建設に伴う整備について」と、こういう要望書をいただいたわけでございます。それは、多目的コミュニティセンター建設の要望でございました。 要望の内容につきましては、建物の規模が約 1,000人くらい収容でき、大会議室、一般会議室、料理教室、児童館、図書館等利用価値の高いもので、現在の野沢支所、公民館をも含めたという大型の要望でございます。 その後、本年に入りまして、2月19日、7月9日とそれぞれ地元代表の皆さんと私ども教育委員会とがこのことについても話し合いを詰めてまいっておるところでございます。この要望につきましては、規模、施設等の内容が非常に大型でございますので、この問題についてはさらに地元の皆さんとも話し合いをもちながら、これは市全体のバランス等を考慮して今後検討させていただきたいということを私も申してお話し合いをさせていただいた経過がございます。 したがって、今お話の確約書がいつ実現できるかということは、確約書がこうして新たに要望書に内容が変わりまして、新たに体育施設はいらないから多目的コミュニティセンターというようなものでこんな規模のものをという話が初めて昨年の12月25日付で私がいただいたということでございますので、内容と今あわせ考えて、市全体の中でこの問題も検討させていただきたいというお話し合いを今までも続けさせてまいっておりますが、そんなことで今後もこの問題を検討させていただきたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○副議長(上原脩一君) 建設部長、柳沢君。 ◎建設部長(柳沢昇一君) 佐久市交通体系の道路行政の中で、この具体的には 141バイパス、さらには都市計画道路等の状況についてのご質問からお答えしていきたいと思います。 最初に、順を追いまして 141号バイパスの状況でございますけれども、この件につきましては先ほども鈴木議員さんのご質問の中でご答弁をさせていただいたわけでございますが、小諸市平原国道18号線より主要地方道下仁田・浅科線、浅間中学校までの 5.3キロと、臼田町の残区間 1.1キロが事業化されておるわけでございます。 ここで、一番は国道 141号線バイパス促進にかかわる課題といたしましては、現在事業手法が決まっていない主要地方道下仁田・浅科線、浅間中学校前から国道 142号線跡部地籍までの全延長 5,100メートルの区間でございます。この区間の促進につきましては、早期事業化を目指しまして期成同盟会を初め関係の皆様方とともに鋭意促進運動に取り組んでまいっておるところでございますが、岩村田一本柳地籍より北方面につきましてはこれまでの運動により国道バイパスとして現在工事中の小諸・佐久間バイパスの工区を--。 ◆21番(高見沢金造君) 部長、そこ簡単でもう、三番煎じだから。 ◎建設部長(柳沢昇一君) はい。 そういうことでございますが、事業手法については先ほど述べたように3次改良の部分につきましては街路なり道路建設の方でやっていきたいと思っております。 次に、都市計画の街路等の状況でございます。これにつきましては、都市計画街路の促進状況でございますが、まず県施工の都市計画街路事業といたしましては6路線ございます。この状況につきましては、1つは橋場中央線でございます。ご存じのように野沢堂川より中忠さんまでの 275メートルの事業認可区間が本年度完了予定で現在進めている中で、中忠さんより以東の野沢橋までの 254メートルの区間延伸を現在計画中であり、本年中に事業認可をとりたく事業を進めておるところでございます。 さらに、取出中央線につきましては、取出公会場より八十二銀行間 493メートルを施工中でございますが、平成元年、八十二銀行より野沢三叉路--ケヤキの木でございますが--までの 170メートルの区間延伸をとり、平成5年3月までに完了させたく計画しておるところでございます。 また、中込・田口線につきましては、中込臼田駅前でございますが、事業認可区間は中込区画整理の境から太田部方面 500メートル、幅12メートルで、この間につきましては現在用地補償の面で見ますと50%程度の進捗で、工事につきましては全線の用地買収取得後、平成3年から4年にかけて施工を予定しておるところでございます。 4本目の堰端線につきましては、現在の 141号線よりTDK西の根々井入口までの 1,590メートルが全体計画であり、事業認可区間は現在の 141号--これ原東と通称言っておるものでございますが--より旧 141号線までの 330メートルで、幅18メートルであります。この進捗率につきましては、用地補償等で50%で、工事は平成3年から4年にかけて施工の予定でございます。 また、西本町・荒宿線につきましては、全体計画は荒宿の昭和橋より岩村田駅までの 990メートルで、うち昭和橋から浅間支所までの間 320メートルにつきましては完了済みでございます。現在の事業認可区間は、浅間支所より本町の西友駐車場までの 240メートル、幅16メートルで、進捗率が用地補償で約30%、引き続き平成3年、4年で用地補償を終了させ、事業認可期間の最終の平成5年度に工事施工を予定しておるところでございます。 また、6番目の佐久・御代田線につきましては、県施工の都市計画街路事業として住吉町の小山家具までは完了いたしまして、引き続き以北仙禄湖線までを県単街路事業として昨年度より平成4年度完了を目途に施工しておるところでございます。 次に、市施工の街路といたしましては、高柳線がございます。これにつきましては、事業認可区間は南町から聖愛保育園までの 380メートル、12メートル幅員でございまして、本年度工事 240メートルを施工し完了予定でございます。 それから、その他市道整備につきましては、計画的に整備を進めておるところでございますけれども、今年度は佐久市の幹線道路につきましては国庫補助事業として6路線、これは仙禄湖・太田部線、小田井線、瀬戸開発道路、泉野線、高柳線の実施を予定しております。また、県費補助事業といたしましては4路線、大門線、近津線、跡部前、これは合庁の南でございますが、それから御影橋線を予定しております。また、生活道路につきましては、市民要望により現在調査の上緊急性の高いものから逐次実施しておるところが現状でございます。 続きまして、これはストロー現象を起こさぬようというような要望でございますが、考え方をちょっと申し上げてみたいと思います。 ご質問のストロー現象のないような交通体系に限り考えてみますと、核が分散している南北に長い佐久市にとりましては大変難しいご質問であるやに私は受けとめております。吸引力の強いところに流れる物流の現象を見るとき、交通体系の整備が果たしてそれを阻止できるか疑問が残るところでございますが、幹線交通網の整備とともにその地区に適した土地利用計画により誘引、またそれぞれの拠点への分散させることによりストロー現象が緩和されると考えておるところでございます。また、これには分散している当市にとって特に地域の特性をそれぞれの立場で努力していく必要があろうかと思われ、特に交通拠点が一点集中しつつあるこの中で、交通需要の量及び質に応じ各種の施策を組み合わせ、選定し、さらに用地の協力を得て線の面と、面の段階的に建設することがストロー現象を少しでもなくする課題ではないかと考えているところでございます。 続きまして、環状道路の設置のご質問でございます。 環状線の構想につきましては、交通施設は都市活動、また都市生活を円滑にさせる動脈的な役割を果たす骨格であり、また合理的な土地利用を成立させ、誘導させる重要な働きをするものでございます。本市の交通を考えるときに、現市街地、将来人口分布の状況を考えるとき、南北方向の交通体系は避けては通れないところでございます。東側に原西1号線、現在の 141、また西側に小諸・佐久・臼田線、 141バイパスでございますが、これを縦の幹線といたしまして、市街地の連檐、これから幹線をはしご状に結び、この網を核といたしまして周辺部、また近隣市町村と結ぶ放射線において結び、機能充実を図り、さらにこれら放射線を市域の中間、また周辺部におきまして県道及び幹線道路当で結び、中心部の交通を補完する役割を持たせる必要があり、これら構想に沿いそれぞれ関係機関の協力のもとに整備促進を図ってまいりたいと思います。 続きまして、大沢・太田部線、鍛冶屋・太田部間のご質問でございます。 都市計画道路大沢・太田部線につきましては、国道 141号線バイパス本新町地籍より千曲川を横断いたしまして、県道中込・小海線、太田部地籍までの間、延長 2,120メートル、幅員12メートルの幹線街路といたしまして計画が決定されているものでございます。この幹線街路は、国道 141号線バイパス、国道 141号線現道でございます。及び千曲川右岸の県道中込・小海線など南北方向の主要幹線道路、市街への外殻で結び、野沢・中込地区の発生、または集中する交通を円滑に処理し、快適な都市づくりに重要な役割を果たすものであります。 千曲川への架橋につきましても、ご指摘のとおり千曲川で分断されている地区を有機的に結びつけるため必要であると考えております。 本市の都市計画街路事業は、平成元年度現在30路線、延長5万 7,672メートル、うち1万 9,763メートルが整備され、改良率は34.3%でございます。また、現在事業中の路線は県と市施工あわせて6路線あります。 市といたしましては、街路事業の促進を積極的に図っているところでございますが、ご質問の大沢・太田部線につきましては、本新町の 141バイパスより取出三叉路に至るまでの間の拡幅につきまして、野沢の区長会長さんより陳情が出されまして、これが前回の議会で採択された経過がございます。ここで、国道 141号線より同バイパスまでの現道区間の整備を優先的に取り組み、また、太田部方面への整備につきましては市内の街路事業の緊急度を見きわめながら橋梁ともども検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
    ○副議長(上原脩一君) 21番、高見沢君。 ◆21番(高見沢金造君) 第2回目の質問を申し上げます。 ただいま市長、各部長、教育長さん、それからそれぞれの担当の方が質問に対してお答えをちょうだいしたわけでございますが、佐久市のこの道路マップについては、これから非常に人口増をねらい産業経済を発展させるためには、緊急度のあるものを含めて総合的に開発していかなければならないということでご質問したわけでございます。 特に、それぞれについては大変ご努力なさっていただいておるわけですが、将来展望の中で夢のある道路行政をしていただきたいという中に、環状道路をどうかと提案したわけでございます。それには、先ほど申し上げた太田部にも御影橋の方もまず橋をつくって、それから佐久市の周辺都市、部落を通貫して丸い型の中に佐久市のまちがおさまっているということを希望するわけでございます。 佐久市は国道が十文字に走っている関係で、先ほどの新幹線問題や、それから岩村田地区にできるインターチェンジなどができた場合に、そこには都市が大きく発展することは約束づけられておりますが、十文字で直線コースの場合には非常にストロー現象が発生する危険性があるわけです。環状道路をつくって、外からどこからでも入ってこれると、これが理想ではないかと思うわけで質問をしたわけでございますが、その点について市長のご答弁をお願いします。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) ただいま環状道路のご提案がございましたが、実は佐久市は市制30年を迎えまして、ちょうど青年都市ということで、やはり何が一番大事か、どうしてもやはり都市基盤の整備として道路整備が一番私、大事な問題ではないかと思っております。 その道路整備が、私、市長に就任いたしまして、6月の議会で 254のバイパス問題に関連して関口議員から大変強いお叱りをいただきました。その後、市長職をやっておりますと、とにかく佐久市は道路行政が10年おくれておるというお叱りをかなり方々で受けております。私もかなり道路行政は本当におくれているなと思っておりまして、当面今大事なことは、私は 141バイパス、そして 254の平賀バイパスと富岡踏切、この問題に全力を挙げておるわけでございます。 今、高見沢議員のおっしゃった環状道路、その次というわけではありませんけれども、大変ごもっともなご指摘でございますので、もちろんこういうことも含めてこれから考えてまいりますので、ひとつどうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○副議長(上原脩一君) 21番、高見沢君。 ◆21番(高見沢金造君) 次に、教育長さんにお尋ねをいたします。 先ほど野沢小学校の確約書の経緯についてはご説明をいただいたとおりでございまして、私もそれは承知しておるわけでございます。 それから、7月9日には会議を開いたわけでございますが、12月25日でございますか、要望書が出ておるということでございます。これについて、確約書と今度は内容の違った要望書で、当時は社会体育館であったわけですが、今度はコミュニティが、非常に大きなものが要望されておるわけでございます。その中には、せっかくつくるんだから野沢地区で今ある支所であるとか公民館であるとか、あのような場所では適切でないので、それをつくるときに一緒にやると。それから、高齢者の皆さんがそこへまた寄ってくる、なお、青少年の場合だったら小学生、中学生、高校生までが寄ってきて、そこでコミュニティを図るというようなものに飛躍したわけでございます。したがいまして、予算も大変かかるわけでございます。 これも合併条件の中でやったわけでございまして、大沢の小学校を統合しなかったならば大沢には5億、6億の金がかかったわけですが、それを使わないで、小さな体育館でもって間に合わせようとしたのが今日のような形になってきたが、これはもう10年もたてば時勢が変わります。そんなことで希望が大きくなっています。 そこで、教育長さんにお尋ねするわけでございますし、当時市長が連名で確約書に署名をしておりますので、市長にもご答弁を願いたいと思いますが、この確約書は今でも生きておると、そして内容こそ違ったが約束は守らなければならんということはご承知でありますかどうか、その点をひとつご答弁願いたい。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 前の市長さんの確約したことは、行政の継続性ということがございますから、これは私は尊重しなければならないと思っております。 ただ、先ほど確約書の中の、大分古い確約書でございますので、当時と情勢変わったのでありましょうけれども、もう社会体育館は必要ないから今度多目的施設が欲しいんだと、こういって今度要望書になって出てきたわけですが、最近に至りましてまた社会体育館の要望書が野沢地区から出てまいりました。ですから、私は少し野沢の区長さん方ともこれから相談をいたしまして、どれが本当なんだか、一遍ご相談をしてみたいと思っております。 前の市長さんのやったことを、決して私はもうかわったから知らないと、こういう態度はとりません。行政の継続性ということは尊重をしてまいりたいと思っておりますので、ひとつその点よろしくお願いを申し上げます。 ○副議長(上原脩一君) 21番、高見沢君。 ◆21番(高見沢金造君) ただいま市長からお約束をいただきまして、ありがとうございました。 それから、また体育館が出てきたというのは、恐らく岸野、前山、野沢を含めた区長会連合会の市川さんの陳情書ではないかと思いますが、私らが今話してお願い申し上げておるのは統合小学校のときのお約束のことでございますので、その点はひとつお間違いのないように。 それから、今市長は前の確約書は生きて今日これからつながっていくんだと、それで、先ほど教育長ご説明のとおり協議の結果、今度こういうものをお願いするがということで要望書が出ているわけですが、これは確約書と一視同仁をしていただいてよろしいわけですね、その精神は、内容は。ただ、規模そのものはまた行政でいろいろお話をいただくということですか。 ○副議長(上原脩一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 確約書は確約書として、当時のこと、行政の継続性がありますから尊重はしていかなければならないと思います。 そして、今度出てきた社会体育館は、確かに野沢地区の全区長さん方の相談のもとに出てまいりました。しかし、いろいろ施設をつくりますときに、もうこれから北だ南だという意見は私は余り賛成いたしませんが、やはりある程度地域配分も考えてこれからつくっていかなければならないわけでございまして、前の確約書が今ここでまた実現しろと言われましても、今これからのいろいろな計画も含めて考えなければいけませんので、その確約書の精神は私は継続性という意味で尊重しなければなりませんと、中身につきましてはまたいろいろ各地域との均衡性の問題もありますので、検討をさせていただきたいと思います。 ○副議長(上原脩一君) 21番、高見沢君。 ◆21番(高見沢金造君) 大変明快なお話でございますが、わかったようなわからないような気持ちで、後になってから、今まで10年も延びてきて、今度また次のやつがどうなるのかというのでわからないような状態でございます。これについては、また十分に市当局と律しまして、検討していただきたいと思うわけでございます。 それにつけましても、この問題がこういうふうに延びておりますので、今あそこには県営の運動広場の中に野沢南高の古い体育館がございますけれども、これもこれとて構わないでおいては非常に冥利の悪いことでございますので、若干の手を入れて改造をして、しばらくの間あれを使わせていただくような、それには高齢者の屋内ゲートボールとか、あるいは子供たちの雨の降ったときの運動場にするとか、そんなようなことにでも結構でございますので、これは要望でございますが、ご検討願いたいと思います。よろしくお願いいたします。 それから、第3点の 141号バイパスの野沢地区の農振の解除についてでございますが、ご趣旨の点については今まで随分長いことかかっても具体的になってこなかったわけでございますが、かつて他区内から10ヘクタールほど解除されました。そのときには、35ヘクタールが解除される約束がございました。それで、野沢の原の方に10ヘクタール、それから川原の方に7ヘクタールということで、当時27ヘクタールが解除にされたわけでございます。 そういうことで、35ヘクタールを解除するということが内定があったにもかかわらず、そういうことで分散されたわけでございますが、もう既にこの問題については地権者の皆さんは、道が供用になれば我々もここのところは有効利用できると、こういうふうに夢を見ておったわけでございます。 先ほども申し上げたとおりでございまして、クアハウスが来るわ、今度は西山の簡易保険休養地の開発があるわということになると、現在の皆さんの心境というものは、あそこにまちづくりができるんだと。そこで、先ほど優良農地は優良農地として利用したいと、非常にいい農業地帯なのでこれはこれでやりたいというんですが、一体今まで私どもが希望したり、私この問題については2度目でございますけれども、あの地域の発展策というものを市は考えておるのかどうか。それから、土地の利用計画というものはあるのかどうか、それで、それに対する青写真をつくると、それから農業ゾーンをつくるということは、前にもそういう言葉が出ているわけでございます。これについての見解をご説明願いたいと思います。 ○副議長(上原脩一君) 経済部長、中山君。 ◎経済部長(中山全君)  141バイパスの農振解除のことでのご質問でございますけれども、確かにあの地域につきましては優良農地というようなことの中で、農業投資をしておる土地でございます。しかし、先ほど市長が基本的なことを申し上げたとおりでございます。 それと同時に、先ほど議員さんからお話しございましたように、昨年9月、野沢地区の区長会長さんから陳情が議会の方にも提出をされておりまして、経済委員会で慎重に現在審議中でございますので、その点ご了承をいただきたいというように思うわけでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。 あと問題は、基本的な関係につきましては土地の利用計画というものをこれから本格的に立てていかなければならないというのが現実でございますし、そうした利用計画がなければ、県の方におきましても農振解除の点については、先ほど申し上げましたように農用地の除外要件というものもございますので、それとの絡み合いの中で検討をしていかなければならないじゃないかというように思います。 それでもう1点、私、若干問題といいますか、懸念されるというような向きも聞いておるわけでございますが、そのこと自体は農用地の解除の拡大によりまして現在既成の野沢地区の中心街というものが空洞化をしないかというような懸念をされている意見も聞いておるわけでございます。それらのことも一緒に兼ね合わせながら、今後検討をしていく必要があろうかというように思っておるわけでございますけれども、いずれにいたしましても現在市の経済委員会の中で慎重に審議をされておるという状況でございますので、ご了承いただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 21番、高見沢君。 ◆21番(高見沢金造君) 部長は、経済部長として農地の問題、商工業の問題、絡みになっているから考え方が一本通らないわけです。これは、今道路をあけるということは、先ほどから道路行政の中で、産業経済から思想、文化まで持ってくる情報化の時代に、スプロール化するからなんてそんなけちな考えを持っていたら佐久市はさっぱり発展しないわけです。 であるので、あそこを解除していただくには市が発展策を考えてもらわなければいけないということを今お願いしておるわけです。だから、これに対する土地利用計画を立ててあるのか、それからこれから立ててくださるのか、それをしっかりとおっしゃっていただきたい。 ○副議長(上原脩一君) 建設部長、柳沢君。 ◎建設部長(柳沢昇一君) ご存じのとおり、この都市計画における用途地域につきましては、昭和60年に大規模な見直しを行いまして、野沢地区につきましては先ほどご指摘のようにまちの西側10ヘクタール、それから市街地と申しますか、南高の東側を10ヘクタール外したわけでございます。 それで、野沢の市街地の西側につきましては、第2種の住居専用地域と住居地域ということで、その目的に沿うべく外したわけでございます。 今の土地利用の件でございますけれども、これなかなか農業サイドとそれから都市サイドのバランスのとれた土地利用は、限られた国土でございますからしなければならないと思います。 この中で、今土地利用のいろいろなご指摘がございましたけれども、都市サイド側から攻める場合にはなかなか難しい点がございます。と申しますのは、この60年に環境のよい第2種住居というようなことで外したわけでございますけれども、その中の、要するに都市化というような問題、これがまだほとんどなされていない、さらには佐久市全般を見た場合の都市計画の用途区域の中の農地残存率でございますけれども、これも62年度の都市計画の基礎調査によりますとまだ36%近く農地が残っていると。そうしますと、大きく外していく場合に国の関東農政局等の審査等を受ける中で、どうしてもこの農地残存率を少なくしなければ次の方へは広げないと、こういう建前論で来られるのが現実でございます。 こういう難しさの中で、都市計画サイドといたしましては、用途を外しただけではなくて、それが用途に供せるように、例えば農業ほ場整備で当初はしてございますけれども、さらに都市サイドとしての区画整理と、こういうものも地域の皆さん方と話し合いながら用に供していかなけばならないかと思っておるわけでございます。 以上でございます。 ○副議長(上原脩一君) 21番、高見沢君。 ◆21番(高見沢金造君) なかなか、きょうここで結論をいただくということは難しいことでございますし、それから農振の解除というのは深刻な問題で、部分解除というと先ほど説明のあったように 100坪とか 150坪ぐらいのものであればできるわけで、それこそあそこらへ行って部分解除なんかしたらスプロール化してしまうわけです。それよりも全面的に 200坪、 300坪、あるいは 1,000坪の土地が有効に使えるような施設が我々とすれば大変大事なことでないかと思うんです。 また、西山の開発云々という問題やら、いろいろ出てきてまいりまして、ちょうどそれが 141号バイパスと西山の開発というのはとい面でございますから、これが連携のある開発をしていかないと、私らの方はあそこで稲葉を見て黄金の花が咲いたなんて、ジバングの里はいいなんて言ってはおれない時代が来るじゃないかと思うんです。ぜひひとつ利用計画を立てていただくと、今後について、お願い申し上げます。 さて、本日2日間にわたる一般質問の中で、最後でございまして、皆さんお疲れのところを大変ご熱心にご答弁をちょうだいしましてありがとうございました。いろいろ要望なども申し上げましたが、今後ともよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わります。 ○副議長(上原脩一君) 高見沢君の質問は以上で終結いたしました。 これをもって一般質問は終結いたしました。--------------------------------------- ○副議長(上原脩一君) 以上をもって本日の日程は終了いたしました。 本会議は明13日午前10時再開の上、議案質疑を行います。 ご苦労さまでした。本日はこれをもって散会いたします。 △散会 午後4時32分地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。    佐久市議会議長  秋山久衛    佐久市議会副議長 上原脩一    佐久市議会議員  工藤乙彦    佐久市議会議員  市川律子...